2作品ありますよね。こちらの話を見たら読み返したくなると思います。
やはり多層章構成の話はいいですね。充実していて、物語の広さを感じさせる。なによりたくさんの話を見られる。
各地で起こる一期一会の物語・増えていく旅の仲間。実にRPG的です。
ローマ神話・北欧神話をベースとした世界観なのかなと思います。タイトル的に旧約聖書が濃い気もしますが。
設定の作り込み、内容の濃さ。各地方の描写がしっかりと描かれていていいと思います。これぞ異世界・異文化交流的な。
説明が丁寧だと思いました。あらすじが最後に描かれるのもいい。情報の更新が逐一記載されていくのが、読みやすいと感じました。
世界観の説明パートを二章に回しているのもよいと思います。
導線が敷かれている感じ。いい構成でした。
神の善意の石と悪意の石が主軸となった物語。主人公のマルコは神の善意の石グリーによって、魔術師アルに召喚されこの世界に来ます。この世界には神の悪意の石、マリスも存在し、それが世界に様々な悪影響を及ぼしています。彼らはその悪意の石を回収する旅に出るのですが、マルコの前に様々な困難が降りかかります。
とても描写が繊細で、かつ、戦闘シーンは白熱し光景が目に浮かぶようです!
日常シーンも丁寧で幻想的な世界観を巧みに表現しているので、すぐに物語の中に引き込まれました。
流行りに流されない独自性の強い世界観ですが、決して読む人を選んだりはしません。
マルコの成長を描く物語は、きっと多くの読者の心を打つでしょう。
オススメの作品です!ぜひぜひ一度お読み下さい♪( ´▽`)
最初は、エキセントリックなタイトルかと思われるかも知れません。
だが、プロローグが終わり最初に綴られるのは牧歌的な田舎での生活です。
もちろんファンタジー世界なので、単純に鄙びている、というものでは無く、どちらかというと童話のような雰囲気を漂わせ始めます。
しかし、そのまま読み進めれば牧歌的な雰囲気はそのままに、文章の間から剣呑な雰囲気を漂わせ始めていることに気付くことになるでしょう。
そして世界の理をより深く知るであろうキャラクターほど、その危険に対して敏感で、牧歌的な雰囲気が真実ではないこと否が応でも理解していくことになります。
そして「神の悪意」についても語られることになります。
……ですが、本当にそれが真実でしょうか?
そんな得体の知れない「神の悪意」と向き合うマルコ。
そのさだめを――何と説明すれば良いのでしょうか。
その“関係性”にも作者の深謀が垣間見えるではありませんか。
外国のファンタジーにも似た、骨太の世界観。
お勧めです。
ややネタバレ+長いです。
グリーと呼ばれる神の善意の石で召喚されたマルコと魔法使いアルとの出会いから始まる物語。
二人は端村という場所に滞在し、アルはマルコに神の善意と呼ばれる石と対を成すマルスと呼ばれる神の悪意の石を回収する手助けを頼まれる。
何となく承諾したマルコは、アルと別れて端村で修業していると、シェリーという少女と出会い。彼女と仲良くなる。
しばらく経って、狩りをしていたマルコは暴走した森の主と戦うことになり。
その時現れた弓使いのエルベルトの助けがあり、森の主を倒すことに成功した。
しかし、森の主が死んだことでゴブリンが現れると知ったマルコは、ゴブリンという存在を見るべく、エルベルトと共に洞窟へ向かうことになる。
全体的に軽妙ながらも表現が幅広く、情景が目に映るような描写が特徴的な作品です。
料理の描写についても力が入っており、登場人物が食べている風景を見ているような感覚になります。
物語を一つ一つ積み上げるような丁寧さに、ファンタジー好きの人は惹かれるでしょう。
ご都合主義やチートのない、重厚なファンタジーの始まりを感じさせる作品です。