神の悪意と呼ばれる石を巡る物語

ややネタバレ+長いです。

グリーと呼ばれる神の善意の石で召喚されたマルコと魔法使いアルとの出会いから始まる物語。
二人は端村という場所に滞在し、アルはマルコに神の善意と呼ばれる石と対を成すマルスと呼ばれる神の悪意の石を回収する手助けを頼まれる。
何となく承諾したマルコは、アルと別れて端村で修業していると、シェリーという少女と出会い。彼女と仲良くなる。
しばらく経って、狩りをしていたマルコは暴走した森の主と戦うことになり。
その時現れた弓使いのエルベルトの助けがあり、森の主を倒すことに成功した。
しかし、森の主が死んだことでゴブリンが現れると知ったマルコは、ゴブリンという存在を見るべく、エルベルトと共に洞窟へ向かうことになる。

全体的に軽妙ながらも表現が幅広く、情景が目に映るような描写が特徴的な作品です。
料理の描写についても力が入っており、登場人物が食べている風景を見ているような感覚になります。
物語を一つ一つ積み上げるような丁寧さに、ファンタジー好きの人は惹かれるでしょう。
ご都合主義やチートのない、重厚なファンタジーの始まりを感じさせる作品です。

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