収穫できる奇妙な手から始まる、独特な世界観。SF好きな自分にとって惹かれる冒頭でした。「手」についての描写も繊細で、まるで実際に触っているかのような感覚を得ました。オチもSFらしく、非常に好みな一作です。
どこにでもいるSFとライトノベルに憧れる自称作家です。 まだ稚拙な部分もありますが、読者に一節だけでも「面白いな」と思わせられるように精進していきます。 よ…
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(236文字)
物語は粛々と進みます。けれど不意にこちらを圧倒する“手”の描写!“手”の美しさとグロテスクさを自覚させられ、そのぐらぐらした気持ちのまま最後まで引っ張られてしまいました。
とにかく美しい文章と、ざわざわと胸を騒がせる心地に読み進める手を先へ、先へ、と逸りすぎるのを宥めながら、美しい描写に飲み込まれます。SFの世界は小説概要を見るだけで十分でしょう。冒頭の衝撃と、その…続きを読む
下層民の「僕」はある日、クレバスに迷い込んだ。クレバスの中からは危険な獣が現れるのが常だが、「僕」が訪れた世界は、「僕」だけの楽園だった。その世界で、「今日も僕は、手、を収穫する」始ま…続きを読む
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