神の悪意の物語

作者 王立魔法学院書記官

85

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★★★ Excellent!!!

「(自分の描きたいことは)舞台が何処でも表現できるが、取り敢えず異世界をモチーフにさせてもらった」
ではなく、
「ちゃんと異世界の風俗を、必然的に描いている」
ところが好感が持てました。

“ちゃんとした異世界の話”を読みたい人にオススメですね。

★★★ Excellent!!!

 神の善意、神の悪意と呼ばれる二つの石が主軸の、壮大な世界観のファンタジー。

 独自性のある世界観ですが、無駄のない文章で描写される戦闘や日常シーンのおかげで、あっという間に魅せられてしまいます。特に自分は特訓シーンや儀式の描写が好きでした。
 伏線の張り方や回収も上手いため、読み終わった後に強い感動を覚えることでしょう。
 これから物語がどのように動いていくのか、主人公の成長は、二つの石は……続きがとても楽しみな作品です。

 今までファンタジーに触れたことのない人にもおススメです。

 是非、読んでみてください!

★★★ Excellent!!!

ファンタジーを作り支えるものとは、何なのか。
夢想、幻想。敢えて日本語に置き換えてみると、本来あるべき姿や重さ、ディテール、そして情感が確認できる。

本作は、そんな本道王道に対するリスペクトをふんだんに漂わせつつも、個性たっぷりなキャラやギミックが展開。そして最終、それらを衒うことなく、平易なテキストをもって、エンターテインメントとして、幅広い読者に訴求しています。

とにかく、面白い。
懐かしくも新しい、本作ならではの幻想世界の扉を、皆様にもぜひ開いていただきたいです。

★★★ Excellent!!!

神の善意、悪意と呼ばれる石に、人々が翻弄される世界「アルバテッラ」。

そこに魔法使いアルによって召喚された少年マルコは、以前の記憶を失っていた。

アルとの旅の途中、マルコは様々な人々と出会い、冒険を繰り広げていく。

食事シーンや人々との出会いなど、丁寧な日常描写から始まり、特訓をして、怪物も出てきて、次第にヒートしていく大冒険。

スケールの大きな創世の神話まで、上品かつ丁寧な作風で描かれる。戦闘シーンも大迫力。

★★★ Excellent!!!

最初はスローだけど、途中から段々スピードアップしてきて、いつの間にか読み進めてしまいます。特に第2章から語られる、鮮やかな色に溢れたアルバテッラの世界と創世の神話が面白い。世界を彩る人びと。それぞれが大事な世界の一部であるという考え方は、最近の多様性を尊重するという考え方に通じる気がしました。「神の悪意」が何か、まだはっきりとは語られていないけど、単純な善悪ではないのかな?続きが気になります。

★★★ Excellent!!!

神の善意の石と悪意の石が主軸となった物語。主人公のマルコは神の善意の石グリーによって、魔術師アルに召喚されこの世界に来ます。この世界には神の悪意の石、マリスも存在し、それが世界に様々な悪影響を及ぼしています。彼らはその悪意の石を回収する旅に出るのですが、マルコの前に様々な困難が降りかかります。

とても描写が繊細で、かつ、戦闘シーンは白熱し光景が目に浮かぶようです!
日常シーンも丁寧で幻想的な世界観を巧みに表現しているので、すぐに物語の中に引き込まれました。
流行りに流されない独自性の強い世界観ですが、決して読む人を選んだりはしません。
マルコの成長を描く物語は、きっと多くの読者の心を打つでしょう。

オススメの作品です!ぜひぜひ一度お読み下さい♪( ´▽`)

★★ Very Good!!

最初は、エキセントリックなタイトルかと思われるかも知れません。

だが、プロローグが終わり最初に綴られるのは牧歌的な田舎での生活です。
もちろんファンタジー世界なので、単純に鄙びている、というものでは無く、どちらかというと童話のような雰囲気を漂わせ始めます。

しかし、そのまま読み進めれば牧歌的な雰囲気はそのままに、文章の間から剣呑な雰囲気を漂わせ始めていることに気付くことになるでしょう。

そして世界の理をより深く知るであろうキャラクターほど、その危険に対して敏感で、牧歌的な雰囲気が真実ではないこと否が応でも理解していくことになります。

そして「神の悪意」についても語られることになります。

……ですが、本当にそれが真実でしょうか?

そんな得体の知れない「神の悪意」と向き合うマルコ。
そのさだめを――何と説明すれば良いのでしょうか。

その“関係性”にも作者の深謀が垣間見えるではありませんか。

外国のファンタジーにも似た、骨太の世界観。
お勧めです。

★★★ Excellent!!!

ややネタバレ+長いです。

グリーと呼ばれる神の善意の石で召喚されたマルコと魔法使いアルとの出会いから始まる物語。
二人は端村という場所に滞在し、アルはマルコに神の善意と呼ばれる石と対を成すマルスと呼ばれる神の悪意の石を回収する手助けを頼まれる。
何となく承諾したマルコは、アルと別れて端村で修業していると、シェリーという少女と出会い。彼女と仲良くなる。
しばらく経って、狩りをしていたマルコは暴走した森の主と戦うことになり。
その時現れた弓使いのエルベルトの助けがあり、森の主を倒すことに成功した。
しかし、森の主が死んだことでゴブリンが現れると知ったマルコは、ゴブリンという存在を見るべく、エルベルトと共に洞窟へ向かうことになる。

全体的に軽妙ながらも表現が幅広く、情景が目に映るような描写が特徴的な作品です。
料理の描写についても力が入っており、登場人物が食べている風景を見ているような感覚になります。
物語を一つ一つ積み上げるような丁寧さに、ファンタジー好きの人は惹かれるでしょう。
ご都合主義やチートのない、重厚なファンタジーの始まりを感じさせる作品です。