「僕」は楽園で、「手」を穫り続ける

ある世界で下層民だった僕は、ある日、クレバスに墜落した。辿り着いた世界で、彼は「手」を収穫している……。


物語の内容は、要約するとこれだけなのですが。淡々とした描写のなかに現れる、妖艶で退廃的で凄味のある世界感にうっとりさせられます。この「手」は何かの象徴なのか? 「僕」とこの世界の関係は……? ミステリーかつ心理学的な興味もそそられて、つい、何度も読み返してしまいます。
お薦めのダークSFです。

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