★★★ Excellent!!!
これはまさに、”ライフ”に焦点のあてられた、主人公の成長の物語。 crazy’s7@体調不良不定期更新中
【物語の始まりは】
戦闘の一場面から始まっていく。主人公たちは〝職業傭兵〟であり、今回の仕事は林業用の森林地帯の見回り。本来なら敵がでるはずはない。その為、誰でもできる仕事のはずであった。しかし予見はあったのだろう。傭兵の五つの階級の中の上から三番目にあたる人物に、直接指名が入っていたのだから。これは罠なのか? それとも策略か? 依頼内容に虚偽があった為、寄せ集めの彼らでは対処しきれない状況となってしまった。果たしてどう切り抜けるのか?
【舞台や世界観、方向性】
国独自の職業〝職業傭兵〟という職業(?)があり、軍人、市民義勇兵に続く三番目の存在。依頼の報酬として金銭を受け取り、仕事をする。階級などもある。上から三番目の階級は準1級。
民族固有の精霊科学アイテム〝精術武具〟というものが存在する。
主人公の成長の物語である。
【主人公と登場人物について】
この物語は主人公の成長が描かれた作品。
冒頭で戦闘が開始された直後、彼女たちは自分の置かれた状況を冷静に分析し、隊について辛らつな評価をしている。しかし隊長を喪い、暫定の隊長と認められた彼女にとって頼れるのは自分と一時的な仲間だけ。その場面でも冷静に分析をし、最小限の被害に抑えようとしていた主人公だったが、冒頭の印象とは異なる。
この物語では、主人公の微細な変化も表現しているように感じた。感情の起伏をあまり感じさせない冒頭に比べ…
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