第11話会心の一撃君が…

取り敢えず教室まで来た。

作戦会議だ。


で、

取り敢えず二人に一応説明をした。もう一度。ちゃんと伝わって無い可能性があるから…

なにせ説明した奴がコレなので…


賀子がひなたを好きなこと。

話しかけられないこと。

で、相談して来て、結果俺らが協力する事になった事など…

一応全部話した。


秦君は、

「わかったわ、取り敢えず情報集めればいいんやな?」

「そうだな。」

満田は、

「やってやるわ!」

即決の様だ、二人とも。

良い奴らだな。



で、

「情報って何集めりゃいいんだ?」

「確かにそうだな。」

「取り敢えずお前ら二人で、奴についてわかる事を教えろ。」

「わかった。報酬は、ちゃんとあるんだろうな。」

「あるとも。」

秋山が即答!

「勿論ふうかちゃんの奢りだがな!ハハハ!」

「そうだねハハハっじゃないわ!」

え?

「は?」

「へ?」

「ふぁ?」

男子全員が首を傾げる。

おい!何か一人トゥイッター民がいないか!

多分「ふぁ?」って言ったやつ!



ちなみに賀子は、傍観している。


「へ?とかじゃない!私は払いません!」

「「「「なん、だってぇーー!」」」」

「何で、私が払うの前提?」

「それはな…」

秋山が語り出した。

「俺たちは払いたくないからだ、そして大畑にも払わせたくないからだ…」

秋山優しい。

「な、わかっただろ?俺らは、大事な友達に迷惑をかけたく無いんだ。」

俺はふうかちゃんの肩をぽんっと叩いた。

「な、だから、宜しくな。」

秦君も追い討ちをかける。

「取り敢えずお前に拒否権は、無い。だが、一応これだけは言っておく。ドンマイ」

満田のトドメ



鳥月風花1の1教室にて無事死亡確定。


ふうかちゃんは、暫く教室の端で蹲っていた。賀子は、暫くそれを慰めていた。

まあ、暫く立ち直れないだろう。このコンボを食らえば…。


「私の扱い…」などと聞こえるが、ほっておこう。


「あの程度のテキトーコンボで、やられるなど…」と秋山は言っていた。


その後俺は、少し小声で

「軟弱者目が」と呟いた。

その言葉がまたふうかちゃんに刺さる。

もうサボテンみたいだ。

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