第9話珍しく良い人選

で、

会ってみた。

「こっちこっち!」

むっちゃ引っ張れた。辞めろ!服が伸びる!もしくは、破ける!それか爆ぜる!


で、着いた所は、体育館だ。

体育館は、規模的に、俺と賀子が所属するバドミントン部と男女バレー部とバスケ部が使っている。今日は、どうやらバレー部がしているらしい。


「で?どいつだ?」

秋山が聞く!

「ちょっと待ってて」

そう言って、息を大きく吸って

大声で、

「おぃもがもが……………ブハァ!」

あっぶね。社会的に死ぬかもしれない所だった。ギリギリセーフ!何とか、秋山と一緒にふうかちゃんの口を塞ぐことに成功した。勿論手で塞いだぞ。え?手以外何で塞げるかって?知らん。タピオカにでも聞いとけ!

「危ねー。セーフ!」

「いや、微妙にアウトだよ!」

「まあ、どっちでもよくね?」

「そだな。」

「で、どいつだ?」

少しの沈黙の後

「呼ぼうとしてたのに…口を塞ぐなぁ!!」

「ええええ」

「"ええええええ"じゃない!」

「そうだね。"ええええええ"じゃなくて、"ええええ"だからな。」

おい!秋山!アニメ化したらどうするつもりなんだ?(しないと思うけど)どうやって分かりやすくする気何ダァ?微妙過ぎて伝わらんわ!


と少し思った。

で、話を戻す

「で?誰なんだ?」

「えーとねあの2人!」

そう言って、バレー部の方を指さした。話の切り替え早!と、思うが無視する。

「どいつだ?」

秋山が聞く。

「えーとね、あの今アタック打ってる人と、あそこでレシーブしてる人。」

「何だよ。満田と秦くんじゃん。」

満田蒔絵(みつだ まきえ)と金田秦(かなだ しん)だ。デカいほうが満田。小さくてイケメンな方が、秦くん。

「ほほう。」

賀子が品定めしている。大畑eyeだ。

「まあ、いいんじゃねえのか?」

「右に同じ」

そう言って、秋山の右に立っていた賀子は、わざわざ左に立った。いつ覚えたんだ。そんな事。お笑いの勉強でもしてんのかこいつ。

それは、いい。

「珍しく、まともそうな人選だな。」

満田と秦君は、よく陽太と話している。それに信頼もできる奴らだ。

「でしょでしょ!」

だからと言って調子に乗るな!

((取り敢えず一発手刀を喰らわしておこう。))

「痛っ、痛っ!」

1発当てたのに2回「痛っ!」と言った。

どうやら秋山も同じ事を考えたらしい。取り敢えず、ないすぅ。

目で伝えておく。

ついでにもう1発。

「痛っ!痛っ!」






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