第21話詐欺る
目を開けると、そこは保健室だった。
「え、何で?」
陽太は、驚いた。驚かないやつは、いないだろう。(多分)
女子と教室で話していたら急に目の前が暗くなって気づいたら保健室にいる。怖い。
「あ、起きたみたいだな。」
「あ、意織。俺はどうなったんだ?」
取り敢えず作っておいた口実を話す。
「お前、教室でぶっ倒れてたんだよ。先生の話やと寝不足とかだと思う。」
「何か大畑と話してたんやけど…」
まさか、その大畑にぶっ飛ばされるとはな。
真実を話す訳にはいかない。だが、俺は嘘をつくのが下手だと思う。思うだけである。
ので、少し省いて説明しようと思う。
「あーと、お前は大畑と話している時に倒れたんだよ。大畑が助けを呼んだんだよ。良かったな近くに人がいて。もし、打ちどころが悪かって、発見が遅れてたら死んでたかもしれねえぞ。」
ホントのことである。
「そうか……。後でお礼言わなきゃな…」
納得したようで少し安心した。
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