第5話ニコニコしてたら大抵のことは誤魔化せる説     説立証ならず…

「で?どいつだ?」

「えーとアレ!」

友達を「アレ」と呼ぶなと思いつつ

賀子頑張れ指差す方を見ると、トランペットで「君が代」を吹いているポニテの女子がいた。ポニテ流行ってんのか?確か名前は…

「名前は鳥月風花(とりづき ふうか)」

ほほう。名前はともかく何故「君が代」…

「で?あいつがどうしたんだ?あれってなんだよ。」

秋山それな!

「えーとね。何か自称高嶺の花らしいよ」

「自称?」

「自称…」

うん。


暫くの沈黙の後

「他にいるか?」「他を探そうぜ!」

俺と秋山の意見が一致した。

「他に…いたら良かったんだけど…」

賀子よ。もっと人と関われ!せめて自称何某を付けないような奴とな!

「わかった諦めよう!」

「時間の無駄だ!さっさと行くぞ!」

「そうだね」

そう言って3人が方向を180度転換して歩き出したところ…


「ねえ!ねえ!何しとるん?」

何か後ろから話しかけられた。うるせえ、お前は「君が代」だろうが「歓喜の歌」でもふいてろ!といいたかったが、

こういう時はキレずに落ち着いて誤魔化す。

「秋山ー!良い天気だな。」

こう言った方がいいと思うんだー。

さっき教室で空を見た時晴れていたが、今はもう曇ってしまっている。が、俺は、曇り空だろうが雨だろうが「いい天気だ」と言うので気にしないで欲しい。


それは置いといて、

秋山は俺に

「そうだな。」

と一言だけ呟いた。ナイスう。合わせるのナイスう。


ああ、本当に良い天気だn「無視するなー!!」

後ろから思いっきり叫ばれた。

振り向くと何かよく分からん奴がいた。

確か自称高嶺の花だとか…言ってた希ガス…

忘れよう。


と思ってたのに…

「何で無視するん?」

「「何となく!」」

俺と秋山は同時に即答する。

「あ、あのほら、何かその…なんとなくかな?」

賀子があたふたしながら答えている。

「何となくで無視せんといて!」

「えぇぇー」

「えーじゃない!」

うるせえなぁ。

「で?私に何かよう?」

「「いや特に何も?ニコッ」」

「えーと何も…ニコッ」

そうだ。そうやって笑顔で誤魔化しとけば、ワンチャン何とかなる。

はずだ!(知らんけど…)

噂によるとそれで何とか生きていけるとか言う都市伝説もあるらしい。(知らんけど)

まあ、笑顔だ!

にっこーり。

(くらえ!アルカイックスマーイル!)

「笑顔で誤魔化すなぁー!」

((何でバレたぁーーー!!!))

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