第4話 深夜二時
隆司はトイレで目が覚めた。
時刻は深夜2時。その時刻に鏡を見てはならない。祖母はいつもそう言う。理由は分からない。道中には姿見鏡。行きは勢いに任せ見ずに済んだ。しかし帰りは安堵のためか見てしまった。鏡の中の自分が誘う。
その瞬間,隆司には世界が反転した気がした。
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