第10話 魔王の行進

 死神による賛歌。


 そこから始まる。千年ぶりの大祭。魔王観たさに多くの死人が集まる。燦爛たる闇の光を放つ玉座。漆黒のオーラを纏う魔王が座り,顔のない化身達の隊列が玉座を運ぶ。青白く輝く魔王の瞳。目が合う者は深淵の闇へと引きずり込まれる。


 今宵の月は一層仄暗かろう。

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