第63話 愛すべき勘違い男


 鏡は罪深き道具である。


 一人の女性など愛せない。世界の女性が嫉妬するからだ。私が歩けば皆避ける。私のオーラがそうさせるのだろう。何と言う事だ、私の魅力が世界を席巻する。世界が私を欲している。安心したまえ、私は皆のものだ。


 鏡を見るたび私は思う。

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る