第2話 欠伸
香箱座りの猫。
その視線の先には男。男は何やら忙しく動いている。どうやら生きるために働いているらしい。生きるためらしいが,眼は死んでいる。何が愉しいのだろうかと首を傾げる。香箱の猫は人間に生まれなくて良かったと頷いた。そして
今日も平和である。
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