第23話 普通な男
ごく普通の男がごく普通と言うべき人生を歩んでいた。仕事は楽しい訳でもなく楽しくない訳でもない。全てにおいて良くも悪くもない。つまり別段特筆すべきことがない男である。そんな男が最近こう思った。
これでいいものか?
表情のない朝の通勤の群衆に揉まれながら。
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