深く激しい愛の物語
- ★★★ Excellent!!!
まず読み終わって、胸が苦しいくらい息をするのを忘れていた。
舞台は飢神と言う異形の跋扈する嘉元国。
飢神を狩る狩司衆。
飢神が好む肉を持つ人間の業人。
比肩の贄、練華など独特の設定が多いですが、要所要所にきちんと説明が入るので混乱することなく最後まで読み進めていけるでしょう。なによりそのストーリーが気になって寝る間も惜しんで読んでしまうほど!!
前半は嫁入りした香流が家の者に冷たくあしらわれながらも決してくじけずに頑張る姿がかっこいいです。
そこから嫁ぎ先である美弥の国に見え隠れする不穏な気配と、少しずつ心を開いてくる御当主の可愛らしさに心奪われ、物語は佳境へ。
もうホントに止め時が分からないから、寝不足に注意して下さい(笑)
重い話の合間にいい具合に差し込まれるコミカルなシーンが、ふっと肩の力を抜いてくれます。
バトルあり、笑いあり、ちゃんと恋愛もしてる。
あと御当主可愛い!!
そして香流かっこいい!!
キャッチコピーのように、本当にこれは嫁入りのお話です。上手いなぁ。
深く激しい愛のお話でした。
最後に……御当主の可愛らしさは、ぜひその目で確かめて欲しいです!!
ほんと可愛いから!!