背負うものがある。だからこそ、愛したいと思う。

さる密命を受けて遠国に嫁ぐことになった娘、香流。彼女を迎え入れたのは華やかながらどこか影のある華の国・美弥、そしてその国を守る銀正という青年だった。剣の腕は一流、性格は実直、そんな彼はしかし、かたくなに香流を受け入れようとしない。その真意は果たして…?

香流と銀正、互いに守るべきものも、譲れないものもある二人が、少しずつ心を通わせていく様が、大変に尊く、素晴らしかったです。香流さまがとにかくイケメンでして…いえ、銀正さまもイケメンなんですが…こう、強くて芯のある女性が大好きな私としては、もう始終心が震わされっぱなしでした。

特に、中盤~終盤にかけ、国に関わる陰謀がうずまき始めたことで、もう始終手に汗握りっぱなしでした。この二人はその激動の中を生きて、愛を謳っていくわけなんですが、その様が本当に美しいんですね…さながら絵巻物…まさに比翼…ありがとう…尊いです…。。。

一世一代、本当に美しくも芯の通った恋愛物語であり、歴史ファンタジーでもあります。皆さま是非、ご一読ください…!

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