これは、日々戦闘に明け暮れる、逞しきカクヨムファイター……
もとい! 麗しきカクヨムライター、黒須友香先生の汗と涙の奮闘記である。
どざえもん (気持ち良過ぎて浴槽で寝ている人) の報が入れば直ちに救助に駆けつけ、領空侵犯 (盗撮の疑い?) するドローンが飛来すれば即座に撃墜。
LGBT、倶利伽羅紋紋、宗教問題なんのその!
マナーにうるさい勢 VS 無頓着勢の冷戦の狭間で……
真っ裸でフロントに来やがるオッサンに笑顔で対応(#^ω^)ピキピキ
盗難、湯あたり、さすがにこれはパトカー、救急車に出動を要請する。
「ドライヤーは股間を乾かすものではないっ‼」
心の怒声をぐっと堪えて、優しくマナーを諭す。
今日も今日とて戦闘服(!?)に身を包み、温泉施設と利用者の平和と安寧を守るべく闘いに挑むスタッフの面々。
その姿は凛々しく頼もしく神々しい。そして、愛おしい。
いろいろあっても、来訪者の皆々のゆっくりくつろいだ表情が何より嬉しい
黒須友香先生なのでした。
人は、温泉に癒しを求めてやって来る。繰り返される日常で、溜まりに溜まったストレスの解消に……。又は、疲れた心と体に潤いを求めてやって来る。
しかし、そんな温泉施設に非日常が潜んでいる。一般の客に紛れ込み、極悪非道の限りを尽くす輩たちが、陰に隠れて暗躍している。やつらは、さも当たり前のように行動する。
スマホ持ち込み。お湯に潜る。辺り構わずアザラシの様に寝っ転がる。覗き。盗難。家族の放置プレイ。ゴミ問題。等々……。
繰り返される仁義なき戦いの日々にスタッフの心は折られていく。蛮行を数え上げればキリが無く、腹を抱えて笑ってしまう様なモノまで有る事に驚いてしまいます。なかでも、どこぞの逃亡劇か? と思わせるような忘れ物まで有るとは、更に驚きです。彼らは一体、何がしたいのか?——。
兎に角、本作では温泉施設で働く作者様の悲痛なる訴えに、思わず笑うと共に、うーんと唸ってしまいます。無法地帯と化してしまった現場では、果たしてスタッフに安堵する日々はやって来るのでしょうか?
常識と非常識の線引きが曖昧になっている昨今、今一度自分の常識について考えさせられます。公共の場では正しいマナーを守り、他人に迷惑を掛けないようにしたいものです。
笑いと苦悩の人間ドラマ。入浴マナーの最低30ヶ条。このエッセイを必読後、心して入浴すべしなり。と思うのです。
温泉、いいですよね。広々とした浴場、たっぷりと温かいお湯に肩まで浸かって、ふぅ〜と一息。最高のリラックスタイムです。
そんな至極のリラックスタイムを支えてくださる温泉施設スタッフさんが綴る、驚愕の温泉エッセイ。
目を疑うような仰天エピソードの濃さたるや、まさに源泉掛け流しといったところ。
思わず「そんな人、いるぅ?!」と仰け反ってしまいますが……結構いるらしいんですよ、これが。
ビショビショの濡れタオルでしばき回してやりたくなるような非常識な客に対しても丁寧に接客するスタッフのプロ意識には、本当に頭が下がります。
トンデモ客のあれこれを、終始明るい雰囲気で面白おかしく綴ってくださる優しい優しい作者様ですが、たま〜に本音の毒がチラリと垣間見えたりするのもまた楽しい。
迷惑エピソードだけでなく、健康に安全に温泉施設を利用するためのアドバイスもたくさん書かれています。マナーって、時代に沿って更新されていくものなのだと実感しました。
公共の場所で皆が快適に過ごせるよう、是非読んでいただきたい作品です。
「疲れをとりたい」「癒しを得たい」などさまざまな理由があって訪れる温泉施設の最終目的はプラスを求めての訪問のはず。それなのにルールやマナーが守れていない人がいて――
いろんな人が使用する施設にはルールやマナーがあります。もちろん温泉施設にもその場に適したルールやマナーが存在します。
こちらのエッセイでは、従業員から見た温泉客を描いており、温泉客の行動からルールやマナーを学ぶことができます。
エッセイなので堅苦しい文章かなと心配している方、ご安心を。作者さんが明るい文章でつづっているため、楽しく読み進めることができます。
せっかく訪れる温泉施設。快適にすごせるように多くの方に読んでいただきたいです。
とある温泉施設で働く従業員の方が、驚いたり困ったりした経験を綴られたこちらの作品。
いつものんびりと楽しんでいた温泉に、こんなにドラマティックで冷や汗モノの事件が起こっていたとは!
本当にびっくりしました。
折角楽しい時間を過ごそうと行っても、こんな事態に巻き込まれたら大変です。
語り口はコミカルですが、大変なことに巻き込まれないための、とても大切な秘訣を教えてくれていますので、みなさんもこちらを読んで、心にとめながら行かれると、身も心もほっこりな温泉タイムを満喫できると思います。
マナーを守ること。それはすなわち私たちの、あなたの命を守ることに繋がること。だから、疎かにしてはいけないのだなと思いました。
そして、私たちが最高のおもてなしを感じることができるのは、その陰でがんばってくださる方々がいらっしゃることに感謝したいと思いました。
是非、ご一読ください。
こちらは温泉施設の従業員視点で描かれた珍客レポートです。
お風呂って開放的な気分になってリラックスできる空間。
でもその開放感が珍客をも呼び寄せてしまうのかもしれません。
大多数のうちの一人、としてコッソリしていれば目立たない?
否! 目立ってますよ、貴方のその行動。
お金を払ってサービスを受けているんだから、何しても良い?
否! 独自のマイルールはご法度です。
自分が誰かのリラックスを侵略していないか
危険な温泉の入り方をしていないか
不衛生の提供者になっていないか
そこの貴方、他人のフリ見て、我がフリ直す良い機会かもしれませんよ〜。
カオスな無法地帯になりがちな空間を、誰もが気持ちよく過ごせるよう日夜奮闘してくれているレンジャー(従業員)の方々には感謝の言葉しかありません。
このエッセイを読んで、次に温泉施設を利用する時から、レンジャーの方々にありがとうございますと声をかけてみませんか。
本作は、温泉施設で働く作者様の経験によるエッセイです。
作者様が、キミョーな来訪客へ対して、心の声で突っ込むこと突っ込むこと。
本当は、働いているときに、即、警告をしたかったのでしょうね。
来訪客がやらかしている文の後ろに、括弧書きで、ご自身の的確なご注意を書かれている部分もあります。
漫才のようです。
世の中本当に残念な方が多いなと思いました。
あれもこれもよくぞ思い付くと、我儘ぶりには降参いたします。
結局、こんな愚かな行為を列挙した所で、百人中百人は止められないと思いますが、もしも、エッセイにより、それもいけなかったのかと思う節がありましたら、改善されるといいと思いました。
罪の意識がない方もおいででしょうから。
ラストに、是非守って欲しい注意点が纏めてありますので、参照なさると、振り返りとしてもいいと思います。
私が気を付けたいと思った所は、長湯です。
つい、楽しくなってしまうのですよね。
このついがいけないのでしょう。
気を付けます。
読み易く、愚痴らずに描かれております。
本作へ、ダイブをしたり、温泉施設へ持ち込んではいけませんよ。
行く前に、是非、ご一読ください。
さら~っとお茶漬けみたいに、とても読みやすかったです。
分かっているようで分かっていない温泉のアレコレ、楽しく学ばせていただきました。
ごめんなさい、本当にごめんなさい。
私、これまで数多の御迷惑を温泉施設従業員の方々にお掛けしてゐたことを改めて痛感して恐縮しております。
朝から晩まで浸かって眠りこけてしまったり、思わず覗いちゃったり(スマホは使ってないです。私は錐を使いました。)、トイレに行くのが面倒で放尿しちゃったり。。。
ごめんなさい。許して下さい~~~っ!!!(号泣)
これからは、五池真礼さまの御指南のとおり、覗きません、放尿しません、脱糞しません、幼い娘を女湯に放って鵜飼いのようなマネも致しません。
本当です本当です、改心します。信じてくださいね。後生です。
初めに言っておく。何話か読み進めるうちに、日常の挨拶を間違えそうになる。明日の朝この挨拶(読めばわかります)をしたって、ノッてくれるのは本作のファンか一部の関西人くらいなので注意するように。
温泉施設の従業員である作者様が、ご自身の実体験をもとに語る、温泉施設に現れる珍客たちのオンパレード。
寡聞にして存じませんでした、温泉施設がこんなにもネタの宝庫であったとは!
お客様には直接言えないような心の叫び&ツッコミが、ここぞとばかりに解放され(それでもまだ作者様の胸中にしまわれているものはありそう)、文中に気持ち良ーく響き渡っています。浴室内だったら、ものすごく反響するだろうなぁ……。
でも珍客たちをバカにしているわけではなくて、温泉施設を正しく楽しんでほしいという作者様の愛情や配慮が伝わってきます。さすが接客業を長年されている方。
この作品、全国の温泉施設に読み物として置いてほしいですね。
みんな守ろうぜ、温泉マナー!