あとがき
終わった……
長かった……
まさか半年かかるとは……(サボりすぎ
と、いうことで、どうもみなさん初めまして。てぃーえーけーえーです。
今回は「けものフレンズ2リバース」に最後までお付き合い頂きありがとうございました! 紆余曲折ありながらもなんとか完結まで書き切れたのは、ひとえにみなさんの応援があったからだと思います。
4月にプロットを考えて、「春アニメと同時に完結を目指そう」と考えながら書いていくこと早6ヶ月弱。気付いたら夏アニメが終わってました。どうしてこうなった? (自業自得
まぁ、こういったことをグダグダ話してても仕方ないので、制作秘話や裏話など、ちょいちょい語っていこうかと思います。
◾️キュルルについて
みなさんお馴染みキュルルちゃん。この作品だとクキという前世(?)を持っています。世間じゃ嫌われ主人公筆頭候補となっていますが、こちらの作品では性格を大幅に改変しました。基本的には小さい子のように無邪気で純真わんぱく坊主。でも、最終回付近ではちょっとだけ成長した感覚を味わえていたら幸いです。まぁ、精神年齢幼くしすぎたせいで、おねショタ感に深みは出せなかったのですが……
キュルルの正体は、本作では「人工的なヒトのフレンズ」となっています。かばんちゃんを「天然のヒトのフレンズ」とみなした場合、対の存在となりますね。けものフレンズではカコ博士が絶滅動物やら、空想上の動物のフレンズを生み出しているので、カコ博士を絡めればありえるのではないかと思います。カコ博士様様や。ちなみに、キュルルは作られる上で、カコ博士のDNAも使われています。だから、キュルルとカコ博士の髪色が一致するとこじつけつつ。
なんていろいろ語っていますが、実はキュルルの正体については最初は無かったんですよね。最後に野生解放してビースト問題解決という構想はあったので、ヒトのフレンズということは決定していたのですが、それ以外はただの子どもでした。
4話あたりから、「やはりキュルルの正体の設定はあった方がいいかも」と思い始め、ただのヒトのフレンズじゃつまらないという理由から「人工的なヒトのフレンズ」が完成しました。けもフレ小説はそれほど数読んでいるわけではないけれど、人工的なヒトのフレンズは独自のものではないかと思っています。
ちなみに、キュルルの前世「クキ」という名前は、ブラフとして付けたものでした。クキの名前が出た辺りは、キュルル=クキの伏線をかなり露骨に出していたため、バレないように影武者が欲しいと思い、既に過去にクキとイエイヌが一緒に過ごしていた設定はあったので、イエイヌが身代わりになるようにしました。けもフレ2のイエイヌが雑種であるという情報から、雑種の雑の字、九木→クキですね。同じカ行ということもあり、カコと響きが似ているため、実は気に入っていたりしています。(笑)
菜々ちゃんよろしく漢字表記にするのであれば、おそらく久記と変えていたんじゃないかな。
◾️かばんちゃんについて
本作で、結構かばんさんの登場が期待されていてビックリでした。なかなか出せる立ち位置にいなかったので、最終回まで引き延ばしてしまったことは本当に申し訳ないです。(泣)
ただ、その分しっかりとかばんちゃんからキュルルへとバトンパスができたのではないかと思っています。
◾️ダブルスフィアについて
本作で、原作との扱いの違いで1、2を争うのは、ダブルスフィアの2人だと思います。それぞれ共に輝く場面を用意したので、ダブルスフィアファン(いるのか?)の方にはご満足いただけたのではないでしょうか。
それもこれも、実はオルマーさんが1期に出演していることが原因でした。
オルマーさんがヘラジカ軍下で戦いの練習をしていたという過去があるために、オルマーさんは用心棒のような立ち位置になってもらい、最終回などでの見せ場が用意されてました。しかし、それだと相方のセンちゃんがポンコツすぎたので、何かしら見せ場を作ってあげたいなと考え、推理パートを担当してもらいました。本来ならあそこは博士、助手、キュルルで分担するはずだったので、博士、助手の有能シーンを削ることになってしまったことは、若干今でも後悔があります。
しかし、ただの暴力のフレンズだった2人が、ここまで輝いてくれたことには、2人の可能性を見せてもらえた気がします。
え? 1期補正があるならカピバラはどうなのかって?
すみません。カピバラは本気で存在を忘れていました(土下座)
あと、湖畔に住んでそうな、おとなしめの動物が、意外と見つからなかったので仕方なく、という面もあります。いや、本当に。
余談ですが、けもフレ3にてオルマーがアルマーに変わった裏話が公開されていますが、作者はあれは嫌いです。最初からオルマー統一でよかったように思えることと、後付け設定の匂いがしてたまらないからですね。
◾️その他の小ネタ・裏話
5話の冒頭で語っていますが、実は5話は当初の予定では別のお話だったんですよね。本来ならば、カヤネズミをゲストにわちゃわちゃしてもらう予定でした。それが、4話であんな流れになってしまったせいで、丸々1話を作り直しという目に遭いました。5話がおうち要素が薄いのは、それが理由です。
計画変更といえば、キュルルの目的も、最初はけもフレ2に倣っておうち探しをさせるつもりでした。しかし、それをさせるとキュルルがかばんちゃん追ってパークを出ちゃうなって予感がしたため、目的も急遽変更することになりました。そのため、旅での行動とキュルルの目的が若干一貫性がなくなっちゃったな、って気がします。物語序盤は、作者がかなりキャラの暴走に巻き込まれたため、コントロールするのがなかなかにたいへんでした(笑)
感想の方では答えが出なかったため、9話におけるパスワードの暗号の答えを載せておきます。
ヒントは前に話したようにナムロックが鍵となっています。ナムロック機能のあるキーボードには、数字キーではなく、通常の文字キーを数字キーに変えるものがあります。それに照らし合わせると、
5102 6265
IまもK OKOに
「今もここに」となります。ちょっと無理矢理すぎたかな?
さてさて、けものフレンズ2リバースはこれにて完結となります。これからけものフレンズmaliceに着手しても良いのですが、12話を再び構成しなおすのが大変なこと、序盤の方はよくある原作再構成になってしまい、(主に作者が)面白くないこともあるので、着手しないorするにしてもかなり先になるかと思います。楽しみにしてくださっていた方々、本当に申し訳ないです。
そして、けものフレンズ2リバースを応援してくださった方々、重ねてお礼申し上げます。
本当にありがとうございました!
〜Cパート〜
ピピッと腕につけたラッキーさんが発光した。
「ラッキーさん、どうしたんですか?」
「ガゾウガ テンソウサレタヨ。イマ ヒョウジ スルネ」
いうがいなや、ラッキーさんは空中に画像を投影する。
これは……
「ん〜、これはなんだ〜い?」
「アライさんにもよく見せるのだ!」
それほど広くはない車内。突然現れた画像に大騒ぎになる。
そこに写されていたのは一枚の絵だった。
そこには見知ったフレンズさん、知らないフレンズさん、たくさんのフレンズさんが描かれている。
そして、その中央で笑っているのは……
「かばんちゃん! これ、すっごいね!」
「うん。素敵な絵だね。サーバルちゃん」
けものフレンズ2 リバース 大熊猫 @ryonagi2008
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