初代ポ○モンのバグを彷彿とさせる恐怖譚。 ゲームはリセット出来るけど、会社をリセットするのは難しいにゃ〜再雇用的な意味において。という教訓が込められている気がしてならない。
ブラック企業で働く内に心を病んでいく。よくあってはいけない話だが、よくある話だ。心を病むのは外的要因でありながら内的要因でもあるのかもしれない。それは少しずつ少しずつ蓄積し、自分の知らない内に溜まりに溜まっていったものを誰かがゆっくり押し倒し雪崩を起こす誰が雪崩を起こすのか誰が蓄積したものを押し倒すのか誰が誰が誰が誰が。人間ではない誰か。企業全体に蔓延る悪霊。もしくは、誰かの小さな一言。なにが引き金になって人間が壊れてしまうのか、それは分からない。というのを、分からせてくれるような気がする話。怖い。
「あの素晴らしいバブルをもう一度」を掲げるブラック企業で働く主人公。 それなりにのらくらやって来ましたが、真面目で仕事が出来る子が辞めてしまったため、その痛手のビックウェーブのために深夜26時まで頑張っておりました。 そこに、使えないと噂の内線02番が鳴り、聞き覚えのない名前の営業さんが──── 思わず笑っちゃうような描写も多いですが、小説であることを最大限に活かしたホラーです。 最初の台詞からして超ホラーです。 ブラック企業、早く絶滅すれば良いのに。
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