近くで鳴る警鐘は聞こえない

ブラック企業で働く内に心を病んでいく。
よくあってはいけない話だが、よくある話だ。
心を病むのは外的要因でありながら内的要因でもあるのかもしれない。それは少しずつ少しずつ蓄積し、自分の知らない内に溜まりに溜まっていったものを誰かがゆっくり押し倒し雪崩を起こす誰が雪崩を起こすのか誰が蓄積したものを押し倒すのか誰が誰が誰が誰が。
人間ではない誰か。企業全体に蔓延る悪霊。
もしくは、誰かの小さな一言。
なにが引き金になって人間が壊れてしまうのか、それは分からない。

というのを、分からせてくれるような気がする話。
怖い。

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