雅な語り口が魅力の趣あふれるファンタジー

平安時代風の世界観です。主人公の花祝の務めは邪気や物の怪から彗舜帝を守ること――。しかし! その帝がくせもの。翻弄されっぱなしの花祝が可愛いです。

文体は和の趣があり、色彩などに専門的な表現が使われますが、現代ふうの台詞も随所に挿入されていてストレスがありません。流れるように読ませてしまう優しい語り口がほんとうに素敵です。

エロ帝の攻撃をかわしつつ、花祝は龍侍司としての使命を全うできるのか。陰謀の存在も浮上し、今後の展開から目が離せない作品です。

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