コロナ禍で恋と殺人に直面した高校生たちの物語

コロナ禍に生きる高校生の青春を描いた学園ミステリー小説です。

物語には様々なヒントが散りばめられています。それをもとに主人公と一緒に真実を探る体験はスリリングでした。伏線の張り方が巧みで、「そうだったのかー!」と唸らされたことも何度か。

今どきな背景を持ちながらも、語られるテーマや問題は普遍的です。感染予防に気を配りながら恋愛や家族の問題に向き合う登場人物に共感できるはず。個性的な脇役や緊張感あふれる展開、言葉選びや表現力の高さも魅力。

学園ミステリーとしても、青春小説としても、また本格ミステリー小説としても完成度の高い作品です。