主人公花祝は龍の通力を授かって生まれた「遣わし」
帝の守護にあたることになりましたが、この帝が「すきんしっぷ」大好きのエロ殿下。
清らかな身体でないと龍の通力を失ってしまう花祝は何度も大ピンチに陥りますが、帝は次第に花祝に安らぎを求めて……。
身分が違う二人に、宮廷内の陰謀が加わってまだまだ先が読めない!
陰謀の先にあるものは?
花祝の恋の行方は?
逆ハー展開を楽しみつつ、花祝の幸せを願ってます!
平安ファンタジーなので建物や道具も出てきますが決して難しいものではありません。
歴史的知識がなくても「せくはら」「マブダチ」など馴染みの言葉を上手く取り入れ、とても楽しく読めます。
読み出すとどっぷりハマれる物語です。
ぜひ一度、読んでみてください。
龍の神通力を身に宿した『遣わし』として、十二年もの間に渡り、帝の守護につく任を負って、東国から都へとやってきた少女、花祝(かしく)
同じく遣わしである甘やかで爽やかな美青年・楓に出逢い、ときめくも、花祝が仕える帝は、思わず見惚れずにはいられない凛然たる美貌の主で――。
しかも、帝はいたく花祝をお気に召したご様子。
『遣わし』の任期である十二年間は清らかな身でいなければならないというのに……!
ヒロインである花祝ちゃんが初心で真っ直ぐで思わず応援したくなるような可愛い女の子です!
同僚の楓くんは誠実で甘やか。よく躾けられて甘えてくるわんこ系男子です。
対して、コメント欄で読者から「セクハラ――っ!」と叫ばれている彗舜帝はもう、ひたすら花祝ちゃん(と読者)をときめかせてくれます!
恋の行方だけではなく、政争もストーリーに絡んでいるため、いったいどうなるんだろう? と、心をがっちりと掴まれてしまいます!
読者の代弁者のような存在、小雪ちゃんや、花祝ちゃんが心配でたまらないシスコン気味な凪人さんなど、周りのキャラクターも皆、楽しいキャラばかりです!
華やかで、た―――っぷりと甘い平安恋絵巻、どうぞお召し上がりくださいませ( *´艸`)
十二年に一度生まれる龍の通力を受けた遣わしである龍侍司(りゅうじのつかさ)。十七になった花祝(かしく)は、先代龍待司の職を受け継ぎ、内裏に召されて帝の守護に就くことになる。
彼女のお役目は、龍の力をうけた龍袿(りゅうけい)を身にまといその通力をもって、数々の邪気から帝をお守りすること。
そして、その龍袿を織るのは、おなじく遣わしである龍染司(りゅうぜんのつかさ)である青年・楓。
この二人が力を合わせて守る帝は絶世の美形・彗舜帝。ところがこの彗舜帝、ありえないくらいのエロ陛下だったのである。
本作は、美形だがエロ陛下である彗舜帝のセクハラ攻撃に悩まされつつも何故かときめき、同僚の楓くんの優しさに心をつかまれてほっこりしたりする初心な田舎貴族の娘・花祝の、邪を払い、恋に迷い、さらには何やらきな臭い陰謀にも巻き込まれちゃったりする和風宮廷絵巻である。
本作の見どころは、やはりなんといっても、龍よりさずかりし通力は、穢れなき乙女でないと失われてしまうというのに、そんなことものともせず花祝を脱がそうとあの手この手で計略を巡らしてくるエロ陛下のガッツと知略である。ただしイケメンに限ると言わんばかりのセクハラ攻撃は、あきれるを通り越して、いっそすがすがしい!
また鈍感女子である花祝の脇を固めるキャラたちも個性的。
視聴者代表みたいな立ち位置で花祝の恋の行方に興奮している小雪や、「お兄ちゃんは超絶心配性」属性の乳兄弟・凪人やら、とにかく話を引っ掻き回す素敵なお仲間ばかりで、なんとも楽しい。
そしてときどき花祝の口から発せられる、なぜか凄っく意味が伝わりやすい坂東の方言。
大和言葉の美しさや、日本語特有の多種多様な色彩を表現する言葉、宮廷独特のアイテムなんかが目白押しで、ちょっと敷居が高そうな雰囲気もあるのだが、読み始めると全体に漂うコメディーのリズムがそれらを払拭してくれる。
途中、区切りのいいところでレビュー書こうと思っていたら、なんかけらけら笑っているうちに最新話まで来てしまった。
魅力的なイケメン&笑いのとれるキャラで溢れた本作。連載に追いつくのは難しくないので、読み始めるなら今である。
玉色の龍が住まう国では、十二年に一度『遣わし』と呼ばれる男女が一人ずつ生まれ、主人公もその一人でした。
十七の春、龍侍司という職を受け継ぎ、邪気や物の怪から帝をお守りする役目に就くことになります。純粋な気持ちで帝に仕える主人公ですが、彗舜帝の印象はとんでもない人でした。
平安時代ならではの恋模様。
次々と現れる物の怪退治。
平安時代の文体を取り入れつつも、登場人物のキャラは魅力的に描かれています。主人公の会話は現代風に書かれているので、とてもスムーズに読めます。
文章力や構成力は素晴らしく、作者様の描く雅な世界に魅了されます。
(八 遣はしの二人、物の怪をしりぞけて人の信を確かめけること 八の三拝読後のレビュー)
とても趣のある作品で、連載当初からゆっくり追いかけています。
秦の時代もしくは平安の時代を彷彿とさせる世界観で、それに合わせて文体も整えられているのは本当に素敵だと感じました。
主軸の恋愛要素に加え、魔を滅するサブストーリーも同時進行しているので、
いつ読んでも飽きずに楽しめるのも素晴らしいです。
余談ですが最近、誰のどんな作品を読んでもメガネっ子の登場回数が少ないんです。たしかにメガネキャラを出せばメガネを本体として描かなければいけないので通常の設定よりも難しくなりますが、それでも怯まずチャレンジして欲しいと思うわけです。あまりにもメガネっ子作品が少ないので、もう巨乳派に鞍替えしようかとも考えていますが、よくよく考えたら巨乳も貧乳も満遍なく尊いので、メガネのように、有るか無いかでの差が乏しく、盛り上がりに欠けるため、やはりここは耐えがたきを耐え、忍び難きを忍び、メガネ推しを貫こうと再確認しました。
それとこれも関係ない話なのですが、昨日髪を切りに行きましたらパンチのおばちゃんが『パンチ当てて』と言っていました。いや、アンタもうパンチ当たってるやんと思いましたが、美容師の方は何事もなく『長さはどうされますか』と聞き返されていました。おばちゃんは『短めに』と答えてそのまま椅子で目を瞑られました。いやいや!パンチに長いも短いもないだろ!長めのパンチって何やねん、それもうアフロだろ!そもそもパンチって美容室でできるのか?理髪店じゃないのか?と心の中で独り突っ込みをしましたが、パンチ業界には数ミリの差で違いが発生するのかもという推測に行き当り、『パンチ、奥深いな』と、認識を改めた次第です。
そんなわけで、この物語は老若男女問わず、どなたにもお勧めできる作品だと保証いたします。
龍侍司として内裏にあがった花祝。
けれど、守護するべき帝にがんがん攻められて……。
五の六まで読了時点のレビューとなります。
五色の龍が住まい、龍侍司と龍染司が帝を守護する役目を担う……そんな色鮮やかで素敵な世界観です。
けれど、龍侍司は純潔であることで神通力が保たれると誰もが知る常識だと言うのに、肝心の彗舜帝自身が花祝を襲ってくる・笑。
めりめり迫り来る貞操の危機にも、必死に役目を全うしたいとがんばる花祝が本当に健気です。
ほんのり恋心なんかが関わってくるので、そこがまたじれったいところで面白い!
さてさて、この物語、どんな形で終結するのか誰にも分かりません。
これからも追っていきます、応援しています。
どうか執筆がんばってくださいー!