煌びやかで趣のある、圧巻の平安ファンタジー

玉色の龍が住まう国では、十二年に一度『遣わし』と呼ばれる男女が一人ずつ生まれ、主人公もその一人でした。

十七の春、龍侍司という職を受け継ぎ、邪気や物の怪から帝をお守りする役目に就くことになります。純粋な気持ちで帝に仕える主人公ですが、彗舜帝の印象はとんでもない人でした。

平安時代ならではの恋模様。
次々と現れる物の怪退治。

平安時代の文体を取り入れつつも、登場人物のキャラは魅力的に描かれています。主人公の会話は現代風に書かれているので、とてもスムーズに読めます。

文章力や構成力は素晴らしく、作者様の描く雅な世界に魅了されます。


(八 遣はしの二人、物の怪をしりぞけて人の信を確かめけること 八の三拝読後のレビュー)

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