僕とみゆきがここに来る前に、何をしていたか話そう
――目の前が真っ暗だ……。何も見えない。
交通事故により視覚に障がいを持ってしまった研修医・本間浩。
彼のそばには同期の遠野みゆきがいつもいた。それは彼女もまた原因不明の睡眠障害を抱えていたためだ。浩がそばにいると、なぜかみゆきは突然の睡魔におそわれないうえ、彼にいざというとき起こしてもらえるからだ。
共に障がいのため、希望していた脳外科医の道をあきらめざるを得なかった二人。
そんな彼らが選んだ道は、事故や病気で脳に障がいを負った人たちをケアする道だった。
脳卒中や事故による脳挫傷から社会復帰しようとする患者さんたち。そして彼らをサポートする職員たちと共に奮闘する日々は、浩とみゆきを変えていくのだった。
そして交差する浩とみゆきの想いの行方は?
*この物語に出てくる登場人物や施設は架空のものです。ご注意ください。ただし各障がいについては作者の経験と知識を活かして書かれています。
*障がいについて、物語の都合上と配慮のため、多少ぼやけさせている箇所があります。医療福祉関係の方におかれましては、何卒ご理解いただけるようお願い申し上げます。
*本作品に登場する患者様については、物語上の氏名とはいえ、同姓同名で同じ疾患や障がいで現在も苦しんでおられる方がいる可能性も考えられますので、イニシャルのみとしております。ご了承くださるようお願い申し上げます。
**本作品は「小説家になろう」、「アルファポリス」、「ノベルアッププラス」にも掲載しております**
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