とても怖いのに、続きを読まずにはいられない。

この教室は、一人の女教師によって支配されていた。
生徒への暴言や、怪我をしない程度に計算された暴力。絶対に逆らう事のできない彼女は、子供達にとっては怪物のような存在にすら見えているのかもしれない。
それでも、やられたままでは終わらない。そんな強い意志を胸に、彼女の横暴からクラスを解き放つため、今子供達が立ち上がる。

……なんて書くと、「ぼくらの七日間戦争」みたいな活劇を想像するかもしれませんが、違います。まず活劇と言うには、相手があまりに強いです。怖いです。そして陰湿です。
対抗手段を考えては潰され続ければ続けるほどどんどん追い込まれていきます。

しかしこのお話の真の恐ろしさは、そんな辛く苦しい戦いを終えたその先にありました。皆で力を合わせて、ようやく勝利を掴んだかに見えたその時、これまでとは違った、全く別の怪物が顔を見せるのです。

これまでにも書いていますが、この話には怖いと思うシーンが非常に多いです。幽霊や妖怪が出るわけでもないのに、ただの人間の引き起こす出来事なのに、追い詰められていくような苦しさがあり、下手なホラーよりもはるかに恐ろしいと感じました。
ですが途中で読むのを止めようとは思いません。むしろハッピーエンドを見ないと終われない。たとえバッドエンドだったとしても、子供達の行き着く先を見届けずにはいられない。そんな使命感にも似た思いに駆られます。

そんな気になる結末ですが、残念ながらこれを書いている時点ではまだ完結はしておらず、これからどうなるか全くわかりません。
ですが未完の今だからこそ、より多くの人に読んでみてほしいです。そして続きが更新されるたびに、これからどうなるのかと緊張感を持って読み進めていってほしい。たとえその先に、どんな終わりが待っていたとしても。

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