古き良き山中異界奇譚

 かつて、文豪たちが畏怖と幻想を綴った「山」の物語。
 情緒豊かで幻想的な言葉で綴られた物語に、私は文豪たちの幻想文学を思い起こしました。

 人間の少女と、天狗の少年の禁じられた関係は、切なくも魅せられます。
 どうか、この二人が幸せになりますようにと、期待をいだきながら読む方も少なくないでしょう。その結末は、その目で確かめてもらわなくてはなりませんが。




 古き良き幻想文学が好きな方は、是が非でも読んでいただきたいです。もちろん、そうでない方も、ぜひご一読を。

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