概要
最高次概念と終末世界。これはいつか事実になるかもしれない科学である。
論外次元。
それは科学や魔法に留まらず、この世界で発生しうる凡ての事象を影響する最高次概念。
第三次世界大戦を経て、人類はその概念を理解し、さらに論外次元を干渉できる機械「調波器」を完成した。
三十数年前、論外次元の理論を確立させた、無二の天才と呼ばれた科学者が、世界各地で対論外次元核兵器と言われる次元弾を作動させた。そのせいで、世界は一度終末を迎えた。世界各地に災変と呼ばれる以前にない災害が発生し、また、特殊な攻性理論をその魂に秘めている「所持者」と呼ばれる子供も生まれるようになった。
人類は災変から逃げようと、調波器を使って中央都市と呼ばれる円形都市を作り上げたが、中央都市の外――圏外と呼ばれる地域では、人々は相変わらず災変の脅威に晒されている。
そんな滅びた世界の中、旧東京都で、左
それは科学や魔法に留まらず、この世界で発生しうる凡ての事象を影響する最高次概念。
第三次世界大戦を経て、人類はその概念を理解し、さらに論外次元を干渉できる機械「調波器」を完成した。
三十数年前、論外次元の理論を確立させた、無二の天才と呼ばれた科学者が、世界各地で対論外次元核兵器と言われる次元弾を作動させた。そのせいで、世界は一度終末を迎えた。世界各地に災変と呼ばれる以前にない災害が発生し、また、特殊な攻性理論をその魂に秘めている「所持者」と呼ばれる子供も生まれるようになった。
人類は災変から逃げようと、調波器を使って中央都市と呼ばれる円形都市を作り上げたが、中央都市の外――圏外と呼ばれる地域では、人々は相変わらず災変の脅威に晒されている。
そんな滅びた世界の中、旧東京都で、左
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!荒削りの中に輝く、ユニークな魅力とハードなストーリー
観測者理論というものがある。
日本人が大好きな、観測されることで初めてモノは存在し、見るものによって性質を変える、という理論だ。
簡単な哲学、思考実験の一種だが。
では、この観測者というのはなんだろう?
すなわち神である。
神様は万能で、どんなことでもできる。観測できる。好き勝手に世界を変えられる。そして、変え続けた。
けれども、そんな神さまの外側にも世界があって──?
というのが、この物語の根幹。セカイの仕組みだ。
当然、この論理に従って、世界はめちゃくちゃになってしまう。
次元は乱れるし、次元より高位な場所もぐちゃぐちゃだ。化け物だって出てくるし、災害以上にやばいことも巻き起こる。…続きを読む - ★★★ Excellent!!!食うか食われるかの世界が喰らわれていく
まだ謎が多い段階ですが、レビューさせてください。(見当違いしてる恐れもあるので、続き次第でレビューを修正します)
この作品は全体的に硬い文体ですが。だからこそ緊張感と臨場感がひしひしと伝わってきます。
終末を迎えた後の世界で彼らの棲めるこの世界は浸食されていく(災変の脅威)。にも関わらず人間たちが互いに食うか食われるかの状況。
人間が特有に抱えるこの大いなる矛盾。人間も動物であるからこそ、このリアリティを感じざるを得ません。
はたして、この終末後の世界に生きる人間は、略奪と被略奪を繰り返すのか。
それともこの世界が喰らわれていく現実に立ち向かうのか。その続きへの期待と緊張に息を呑…続きを読む