論外次元エクスディメンション

作者 榊柊介

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11人が評価しました

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★★★ Excellent!!!

 設定がきちんと練り込まれたハードSF。
 終末世界で必死に生き抜く人々、生まれつき異能力を持った子供たちetc. 魅力的な設定ワードが満載です。
 今の風潮だとハードSFはライトノベル界隈では厳しいと思いますが、古きオタクの琴線に触れる作品として応援してます。
 

★★★ Excellent!!!

 世界観の作り込みが凄く、物語の設定や人間ドラマ、専門用語にセンスを感じました。本当に凄い作品です。厳しい環境の中で必死に生きようとする人間の姿は、その善悪を問わず、非常に魅力に溢れています。群像劇の良さも生かされ、戦闘の描写にも息を呑みました。SF作品が好きな方なら絶対に楽しめる作品です。

★★★ Excellent!!!

攻性理論なる主人公たちの異能力設定が独特ですね。
世界観にどっぷりはまって読み進めました。
何を守りたいか、何を切り捨てるか……全てを守ることなどできないと知った上で、それでも自分が正しいと思ったことを貫きたい。この矛盾こそが人間らしさであります。
戦いの果てに主人公たちが辿り着く未来に、希望があることを信じて。

★★★ Excellent!!!

観測者理論というものがある。
日本人が大好きな、観測されることで初めてモノは存在し、見るものによって性質を変える、という理論だ。

簡単な哲学、思考実験の一種だが。
では、この観測者というのはなんだろう?
すなわち神である。

神様は万能で、どんなことでもできる。観測できる。好き勝手に世界を変えられる。そして、変え続けた。
けれども、そんな神さまの外側にも世界があって──?
というのが、この物語の根幹。セカイの仕組みだ。

当然、この論理に従って、世界はめちゃくちゃになってしまう。
次元は乱れるし、次元より高位な場所もぐちゃぐちゃだ。化け物だって出てくるし、災害以上にやばいことも巻き起こる。
とある方法でかろうじて生存している人間たちも、明日は我が身と嘆くほかない。

そんな絶望だらけの世界で。
どうしようもない曠野の中で。
なおも生きることを選択した強き少年たちの戦いが、この物語だ。

彼らは誰もが諦観しながら、それでも歩みを止めない。
愛も希望もありはしない。人間性だって失われていく。
踏破までの道はどこまでも険しい。
それでなお、立ち止まることはない。絞り出した知恵を分け合い、一歩を踏み出す勇気を忘れない。

このレビューを読んだのなら、どうか彼らの人生の一部始終に付き合ってほしい。
あなたたち観測者はきっと、そこでかすかに輝く──光を見つけるだろうから。


今後に期待を込めて、星三つ!

★★★ Excellent!!!

 まだ謎が多い段階ですが、レビューさせてください。(見当違いしてる恐れもあるので、続き次第でレビューを修正します)
 この作品は全体的に硬い文体ですが。だからこそ緊張感と臨場感がひしひしと伝わってきます。
 終末を迎えた後の世界で彼らの棲めるこの世界は浸食されていく(災変の脅威)。にも関わらず人間たちが互いに食うか食われるかの状況。
 人間が特有に抱えるこの大いなる矛盾。人間も動物であるからこそ、このリアリティを感じざるを得ません。
 はたして、この終末後の世界に生きる人間は、略奪と被略奪を繰り返すのか。
 それともこの世界が喰らわれていく現実に立ち向かうのか。その続きへの期待と緊張に息を呑みます。