概要
操られているのは――いま読んでいるあなたかもしれません。
昭和2X年――。
絵描きくずれの探偵・相馬蒼偉と腐れ縁の刑事・兵頭二郎とがおりなすモダンミステリー。密室のなかで他界した老仏師の死因とは。
絵描きくずれの探偵・相馬蒼偉と腐れ縁の刑事・兵頭二郎とがおりなすモダンミステリー。密室のなかで他界した老仏師の死因とは。
応援ありがとうございます! 飼ってる猫も喜びます^^
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!操り人形は、結局なんのことだったのか?
乱歩を思い出すモダンな昭和の本格ミステリーですが、硬派な雰囲気の本に馴染みのない人でも、引き込まれるに違いありません。
タイトルにある人形が鍵となっていますが、それだけではありません。
鮮やかにスッキリとした結末ではなかったですが、そのぶん読み終わったあとも色々考えさせられました。
犯人と被害者の関係は? 何があったのか? なぜ、仏師は西洋人形にこだわるようになったのか?
何よりあの結末は、探偵の思惑通りだったのではないか? いいや、さすがにそれはちょっと……。
でも案外、犯人は真相を明らかにしたかったのかもしれない?
誰かが糸を操っていたような、そんな雰囲気があったのです。誰かが操って…続きを読む