血汐燃やし、夢うたう

政略結婚の裏側にヒロインのサクセスストーリー的な要素を持たせつつ、デコボコ夫婦の不器用な愛を描く。

実直すぎる義高と高慢とも見える帰蝶の夫婦の夫婦は、はじめいびつな形を取ります。しかし、下手くそな二人だからこそ、真実の愛を作れるのかもしれない。二人は共にあるために血汐を燃やし、そして懸命に日々を過ごし、笑って、夢をうたう。

読み終え、知らずと微笑んでいる自分に気付きました。
二人は正反対のようで、ある意味、とても似ている。夫婦とは、そういうものなのかもしれません。
とても尊いその間柄を華やかに、ありのままに描き出した秀作。

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