第三章 夜の風邪は風と共に
第十六話 新入生歓迎会
〇
日の暮れかかった
「どうも初めまして、若菜
少しばかり
「へー、あれがあの若菜さんですか。美人さんですねえ……」
真紀ちゃん、明音ちゃん、そして若菜さんとこれで新入生全員が
「初めまして、高野
……どうしてコイツがここにいるのだろうか?
「えっと、サークルの話をしたら高野君も入りたいっていうから、連れて来ちゃった。ダメだったかな?」
高野は
と、そんなことをほざきながら、
「顔が
そりゃ、お前がいなければとっても楽しい気分だろうよ! てか、これはお前のための
「いいか?
「あのなあ、
と、そこまで言いかけた時だった。
「ちょっと
高野にあれやこれやの不満をぶつけてやろうとしていたら、
高野とは
「良いですか、
「すみませんが
「どこいくの?」
そう声をかけると「早く!」と
部室を出る
「それで、どうするの?」
「今から倉庫に行って、望遠鏡を持って来て下さい。
「え? もしかして天体観測するの?」
まさかの展開に
そういうと
仕方がないので、
明かりを付けると、ホコリ
「うわー、昔と変わんないんだね」
不意にそんなことを
「なんだ、若菜さんか……」
「
あどけなく笑いながらそういう若菜さん。その表情は、もし
「もしかして天体観測しに行くの?」
「う、うん。そうみたいなんだ。
一言くらいあっても良いでしょうに……。
「そっか、そうだよね。やっぱり天文同好会は天体観測をしなくちゃね!」
若菜さんは
「
「ありがとう、助かるよ」
「何持ってく? 望遠鏡は持っていくとして、
……
「けっこう
「確か倉庫の
若菜さんはそういうと、ごちゃごちゃとしている倉庫の
「
「
姿の見えない
「あったよ」
そういう
荷台に荷物をすべて
「重そうだね。
若菜さんにそう
「
そうだった、そうだった。あの時の
若菜さんと
サークル
「ちょっと
「あ、あの
「
「すみません、若菜さん。
鼻息
「えらく仲が良さそうですね」
車に
「そういえば、どうやって移動するの?
「そうですね……。高野さんって車を持っていましたか?」
確か持っていたような……。
「なら高野さんに車を出してくれるように
……あれ? 高野には
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