第十話 部員探しは至難のワザ?
○
「今週までにお願いしますよ?」
やったことといえば、とりあえず朝起きて、部室に顔を出し、そして家に帰る。そんな単調なことばかり。
こりゃ、ダメかもわからん。
「何してるんですか、
「早く部員を確保しないと、この同好会は破産するんですよ? は・さ・ん!」
それは理解してるつもりなんだけど……。
目ぼしい人もおらず、かといって他人を
かくいう
「ご
真紀ちゃんはロングの
逆に明音ちゃんはショートの
「これがあの
「うわあ、本物だ」
初対面の
「…………」
新たな部員を加えた天文同好会は、とっても
「女子三人集まればガールズトークに際限はなし」という格言通りに(あるのかどうかは知らないが)
それはそれは様々な話題が目まぐるしく移り変わるので、「良くあそこまで話題が
「
「
ボソリと
「やっぱりあの
〇
女子三人の輪に入れない
三日目で
そんな
「…………」
同じ
「では、行きますよ?」
「当たりです」
「それじゃあ、次は
今度は真紀ちゃんが、明音ちゃんからカードを一枚
「あら残念」
どうやら札は
「じゃあ、最後はボクがいくよ!」
元気のいい明音ちゃんは、
こりゃ、真紀ちゃんは相当な
「では、二週目です」
真紀ちゃんは
「ハズレです」
それを
真紀ちゃん、
「それでは、
真紀ちゃんは明音ちゃんの手札から、見事にエイトのカードを引き当てた。
「ボクも行くよ!」
明音ちゃんは元気よく引いたが、手札は
外から見ている限り、真紀ちゃんのポーカーフェイスは
一方で
そして、明音ちゃんはというと……。
「あちゃー」だの「よっしゃ!」だのと元気な声が聞こえ、
そんな
真紀ちゃん、五勝
明音ちゃん、八勝
なんと明音ちゃんの圧勝である。
「ボクって、昔から運が良いのさ!」 ニコニコとした
確かに明音ちゃんの戦い方は戦術というよりも、出たとこ勝負の機運が強いように見える。
この結果にも、真紀ちゃんは
ダブルスコアが相当
もう目がね、目が
そんな
「何してるんです?」
最初、質問の意味が分からず、
「そこで何してるのかって聞いてるんですよ!」
なんとなく、質問の意図が読めてきた。
「えっと、君たちのトランプ遊びを見てる?」
ちょっとあどけなく言ってみたつもりだったが、それが逆効果だった。
「
一体、
その
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます