シーラカンスの初恋

現在では世界遺産として有名な、日光。
江戸時代までは下野の国、日光。
日光山(男体山)を開山した勝道上人を影で支えた三部族があった。
黒髪、榊、麻耶だった。開山までに二十年近くかかったといわれている。
これは日光の先住民族、鬼族との戦いに明け暮れたからだ。
光の部族と影の部族との戦いだった。
上人が勝ち進む道を切り拓いた光の戦士。
まさに光の国とこの地方が呼ばれるようになつたのは、この三部族の活躍による。
日光は日本などというコピーがある。
現代、忍びとして生き残っている三部族と闇の鬼族との戦いは日本の首都、東京に移されていまだに続いている。
麻耶族の娘、中山美智子は復帰作で主演女優賞に輝いた。
古風な家族の中で育てられた娘の美智子の初恋は、「シーラカンスの初恋」だった。
初恋の彼は、榊直人…続きを読む