僕は君の皿の上

まず人外こそがスタンダードというユニークな設定が、丁寧な描写で描かれています。
そして、その中でそれぞれの考えを持つキャラクターも、本作の魅力です。
普通のラブコメは飽きたかも、という方や本当に来るかもしれない未来という設定がお好きな方には特におススメです。

動物たちとの掛け合わせのミックス、その中に放られたうつくしい女の子。世界が変わったときに、少年はなにを選ぶのか。
変わらない、ものの中で確かに変わっていくものの、変化を見ることが好きです。
ともすれば春のおとずれのような彼女と、そのまま強くなっていった彼との、これからの幸いが続くことを願ってやみません。
優しい物語でした。
恋であって、愛でもあった彼らはこれからもただ隣にあるのでしょう。
その関係性がとてもうつくしい。

互いに少年少女よ、生きていてください。世界は君たちの皿の上、いいごちそうをありがとうございます。