第15話 平和の声

初めての十二戦争から月日が経過し、この家には平和となぜか神々が住み着くようになっていた。


「なつかしいなぁ~そういえばそんなだったような気がするな」


「もう、お父さんったら止めてよ、この子が聞いてたらびっくりしちゃうじゃない」


シフォンの手の中にはまだ産まれたばかりの雛のような赤ちゃんが静かに眠っていた。


「いいじゃないか、お父さんたちの英雄話くらい子供にきかせてあげてもいいじゃないか」


「だめよ、この子には安心してすごせるように、私たちの思い出は私たちの心の内に留めておけばいいのよ。」


「そうだな、平和の象徴として大事に大事に育てますよ」


平和の象徴とかいいつつ、この家の隣にあの戦争のきっかけを起こした二人が引っ越してきた?住み着いてきたので、何ともいえないのもひとつなんだよな


「まあいいではないか、あの二人もあの後我々で反省させたんだしそう喧嘩がおこることもないだろう」


「だからアテナさん考えてることをのぞかないでくださいよ」


「む、それはすまない。なんせ神の力はやや衰えているとはいえ顕在しているからな。

年もとらないし、こうやっていろんな魔法が使える」


シフォンはあのときからアプロディーテの加護を受けているから実質神のようなものだが、自分はあのときヘルメスの加護を使い諸刃の突撃をしたため加護が消滅してしまった。だが後悔はしていない。だって今こうやって平和に暮らすことができているのだから。


「おう!ハクア君かっこいいね!それでこそ英雄って感じだよ」


「もう、からかわないでくださいよ。でもありがとうございます。英雄なんて大袈裟ですが私もこれから平和が続くこと願っています」

















「じゃあね。お父さん、お母さん。私行ってくるね」







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異世界で十二神戦争 神城ハクア @haiime

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