ここが異世界なら、生きてるだけで冒険だ

現代サイキックもの、と、分類するならそうなると思うんですけど、怪異それ自体よりは社会と、幾人かで構成される小さなコミュニティと、そのいきづく街が重点されてゆきます。完全にジャンル違いの例えをすれば、須藤真澄のごきんじょ冒険隊が近いかもしんない。

恐らくは「現代モノ」を選択した理由だと思うのですが、従来の作品群と比べると、社会が若干リアルです。悪意の種が、全くありふれて散りばめられている。あまり咲きはしないけれど、「踏み込んできているな」という感触があります。
一応の完結を見せたけど、続きを書く予定があるとの事。どうしても、期待してしまいますね。

で!さあ!
斉藤がほんっといい奴でさ!こんなの好きにならないのおかしいでしょ!「主人公が最高」!はい!どうか安心してお読みください!あれやこれやは慣れるから!
気遣いって、それがうまくいくかいかないか、どういう印象で伝わるか、エトセトラエトセトラ、とても書くのが難しい領域だと思うんですけど、嫌味無くのどごし良く脳に届きます。もういっそ夢小説の一種だと思って読んでいただいても構わないかもしれません。
続き、待ってます。

その他のおすすめレビュー

二夜さんの他のおすすめレビュー10