へいげんのお祝い

あー、ひまだなぁー。

なんか面白いことないかなー。


「大将!!ヘラジカ達が奇襲を仕掛けてきました!!オリックスが....!」


おー?面白そうだなー!


「おい。ヘラジカ達は今どの辺りだ。」


「えっと....東か?あれ?えっと、あの色の付いた丸いヤツ辺りで、ツキノワグマが抑えてます!」


「わかった。いくぞ。」


「はい!」


楽しそうだなー!

それにしても、なんでヘラジカ達は急に奇襲なんて仕掛けてきたんだ?

まぁいっか!よーし!

闘うぞー!


─────────────────


数時間前....


「よし、こんなものか。」


「.....(ジー)」


「どうした?ハシビロコウ。」


「いえ...どうしたんですか?それ。」


「ああ、これか。これは今日ライオンの奴が誕生日らしいからな!祝ってやろうと思ってな!」


「そうだったんですか...あ、それなら、昔聞いた覚えがあるんですけど、ヒトは何か祝う時は、『さぷらいず』とゆうのをするみたいですよ?」


「さぷらいず?それはどんなのだ?」


「えと、祝う人を驚かせて、祝うとかそんなだったような....」


「それいいな!よし、今すぐにみんなを集めてくれ!」


「あ.....はい!」


うーん、驚かす、かー....

どうすれば良いのだ?

全くわからんな....

.....そうだ!皆に協力してもらえば....


─────────────────


あ!いたー!

ヘラジカだー!でもあれ?

他の子達がいない?

どうしたんだろ。


「ん?やあやあライオン!私はヘラジカだー!」


「知ってるさ。だが奇襲をかけるなんて、そこが知れるな!」


「なに!?なら尋常に!勝....」


(ヘラジカ様!違うでござるよ!)


(そ、そうであった!済まない!)


ん?どうしたんだろ、ヘラジカ。

一人で何話してんだろ?


「おい。何をしている。」


「....」


ん?ホントにどうしたんだろ?


─────────────────


....よし、作戦開始だ!

まず、パンサーカメレオンがライオンの視界を奪う!


「んあ?な、なんだ!これは!」


そして、その間に準備を....


─────────────────


なんだこれー?前が見えないー。


「オーロックス!!おい!!」


ゴソゴソ....


なんかしてるのは分かるんだけど....

何してんだろ?


(よしいいぞ!)


ヘラジカ?


んむ!眩し!

....てあれ?ケーキ?


「ライオン!誕生日おめでとう!!」


「おめでとうございます!大将!」


「お、おめでとうございますでござる!!」


「....(ジー)」


「ふぁー!?嬉しい!!」


「.....え?大将?」


「あ.....ああ、ありがとう。」


あ、ああ、ヘラジカとか部下の前で巣が出ちゃったよー!!

どうしよう、恥ずかしい///


「ハッハッハッ!可愛らしいな!ライオン!!」


「からかうな!!」


「大将かわいいっす!」


「うぅ....///」


「このケーキはな、私の部下や、お前の部下も協力してくれたんだ!!」


「え....あ、ありがとうオーロックス///」


「大将の為っすから!」


「いつかこの借りは返すぞ!ヘラジカ!」


「ああ、待っているぞ!ライオン!」


いやー、びっくりしたなー!

まさか今日が私の誕生日だって知ってるとは思わなかったなー!

でも少し恥ずかしかったから、今度はヘラジカに恥ずかしい思いをさせてやるぞー!!

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