第14話 怪我した犯人

時間が来た。三回目のクラス裁判だ...もう三回もやっている僕はなれていしまったのか、前は恐怖で染まっていたが今じゃ何も感じることは無い。

そう考えてるうちに皆はエレベーターに乗った。犯人はこの7人の中にいる..そして、多分犯人は物凄い不器用のはずだ...。

いつの間にか裁判所につき、皆は動いていた。そして僕も席に移動した。

「じゃあ、議論を初めてくださーい。」

ゴリが言うとまっさきに吉山君が言った。

「犯人は前園だ!」

「えっ?ちょ、ちょっと待ってよ!何で私が犯人なの!?」

「今日、お前は4日程前にサキラの部屋を訪れているだろ!つまり、その時にサキラを殺したんだ!」

僕は反論した。

「ちょっと待って!サキラさんの身体は異臭はしてても殺されてから余り日は経ってないはずだよ!四日前に殺されたんならもっときつい異臭がしたんじゃないか!?」

「...確かに...あれほどなら殺されて日は浅いと見るべき...。」

田中君も同意のようだ。

「犯人がまだ誰かなんてよく分かられぇしよ、とりあえず2人を殺した狂気について話そうぜ。まずはさきらについてだが、死因は首に巻かれていたロープだ。そのロープがどこにあるかは見つけられなかった。」

加治龍君が言った。確かロープがあったのは...。思い出した僕は答えた。

「確かロープは1年1組の教卓の中にあったよ。今日中にあったのを見たよ。」

「なら犯人は1年1組の教室に行ってると奴に絞られるな。よし、その教室に行ったやつは言ってくれ。」

その声に誰も答えなかった。

「犯人以外は特に行く理由は無いんじゃない?あの教室はほかの学校にもある、普通の教室なんだしさ。」

恋水さんが答えた。すると加治龍君が言葉を発した。

「誰か1年1組に行ってるとことか見てねぇのか?」

その声に誰も答えなかった...。

僕はみんなを見た。その時にあることに気がついた。恋水さんの指、絆創膏が貼ってる。これは証拠になるかも...。

「恋水さん、その指の怪我っていつしたの?」

「え?あ、これ?これはね、図書館にあった新聞を切るためにはさみ使ったの、それで間違えて指切っちゃったのよ。」

「それはいつの何時ぐらいかな?」

「確かサキラさんの死体発見アナウンスが流れる前の3日前の1時ぐらいかなぁ?」

「おい、待て。三日前と言ったな?俺は四日前に図書館にほぼずっと居たが、新聞なんて見かけなかったぞ?」

「吉山君が居なかった時に来たと思う。」

「それは違うよ!」

僕が反論した。

「吉山君は四日前の朝の朝食の後に全く見かけなかった。きっと朝以外はずっと図書にいたと思うよ。それに恋水さん、君のその指の怪我ってサキラさんと斎藤君を殺すためにロープを切って、その時に切った物だよね?」

「...確かに、ロープを切って怪我したのは本当、だけどさ、どうやって私がサキラさんならともかく、斎藤君をあそこまで持ち上げて首を吊るしたの?」

「確かに...。恋水さんは別の事にロープを使った。ってこともあるますしね。」

「なら、その切ったロープはどうしたんじゃ?どこで使ったか教えんかのぉ。」

「いいわよ、私は、昼じゃなくて本当は朝に新聞を取りに来たの、そして、新聞をロープで巻いて、私の部屋に持ってきたのよ。」

「...どうして昼に来た、なんて嘘をついたんだ?」

吉山君に聞かれると、恋水さんが平然とした顔で答えた。

「いきなり聞かれたからビックリして間違えただけよ?」

...今2人が話してる内容とは関係ないけど、絶対に2人の首を普通に締められる方法が彼女には出来るはず...。

確か......。

「そうだ!思い出したぞ!犯人は睡眠薬を使ったんだ!サキラさんの部屋にはよく分からない蓋が落ちてたんだ!その後に、理科室を調べたら、睡眠薬の薬だけ無くなっていたんだ!」

「でも理科室に睡眠薬など普通あるであろうか...?」

田中君に言われた。

「理科室に睡眠薬は置いてあったぞ。俺が2週間ほど前に見たからな。確か、毒薬に火薬に酸素薬や睡眠薬いろいろ置いてあったぞ。」

「そう、犯人はその睡眠薬で2人を眠らせ殺したんだ!」

「でもさ、どうやって薬を飲ませたの?普通に飲んでなんて言われても2人は飲まないよね?」

前園さんに言われた。

「それならとても簡単だよ。サキラさんは確か熱が出たんだよね?恋水さん、君はたしかにそう言った。これは多分本当の事だ。それで君はサキラさんの部屋に行き、水に持っていき、薬を入れ、飲ませたんだよね?」

「...斎藤君の時は...?」

「彼は3人を失ったショックで精神が駄目になったんだ。それで君は彼を騙し薬を飲ませた...そうじゃないのか?」

「でもさぁ、私って人を殺せないのー。」

何か恋水さんがおかしくなってるきがする...。

「...まだ認めないつもりか...。なら、君の犯行を1からまとめて見るよ...。」


死亡者

・山口達也

・岡部惣之助

・参大魔人

・将来咳之助

・綿菓子幸子

・元杉冰

・サキラ

・斎藤犯

8名

生存者

・北谷満

・加治龍巻流

・田中八木充

・吉山吉郎

・番山番長

・恋水美香

・前園彩

7名


14巻終了

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