第13話 三回目の殺人
サキラさんの死体発見アナウンスが流れてから約10分...
僕は気持ちを落ち着かせていた。どうしてこうすぐに殺人が起きるんだろうって。
「考えても仕方ないか...。とりあえず犯人の証拠探ししないと...。」
僕はまず、サキラさんの部屋に行った。部屋には、加治龍君がいた。
「加治龍君、何か見つかった?」
「いや、俺は今来たばかりだから、まだなにも。」
そう言うと加治龍君は黙り、部屋を見渡した。
僕はサキラさんの周りを見た。
サキラさんを殺した凶器は首に巻いてある、この紐のロープに違いない。殺された場所はサキラさんの部屋のベットの上、ベットの下に何かが落ちていたのを気づいた。
「なんだこれ...。」
と僕が疑問のように聞くと。
「何か見つかったか?」
と加治龍君に聞かれた。
「うん。これを見てよ。」
僕が加治龍君に見せたのは、何かの蓋だった。
「これは何の蓋だ?」
これは...蓋の色的に理科室のものかもしれない。後で見に行く事にしよう。
「分からないけど、多分、理科室の物だと思う。だから僕はこれから理科室を見に行くね。」
「...あぁ、頼んだ。」
加治龍君に言われ、僕は黙って理科室に移動した。理科室まで行くと、恋水さんの姿が見えた。
「あれ?恋水さん?どうしたの?」
「あ、あぁ...これから3階に行くの。ちょっとお風呂の方見に行こうかなって。」
「そっか。気をつけてね。」
そう言うと、恋水さんはそのまま3階に行ってしまった。
僕は理科室に入り、薬品が入ってる棚を全て調べた。調べた結果。...当たりだ、棚には、睡眠薬の薬が無くなっていた。この蓋は睡眠薬の蓋に間違いは無いだろう。そう思い、蓋をポケットに入れた。
その瞬間、アナウンスが流れた。
「えー斎藤犯君の死体が発見されました。一時間後にクラス裁判を始めます。」
「...えっ!?」
上の階から皆の声がしたから僕も上に移動した。
「おいおい...まじかよ。」
今来た加治龍君が言った。僕は階段の上を見ると...斎藤君が首吊り状態になって死んでいた。
「な、なんで斎藤君が...。」
僕が声に洩らした。
「決まってんだろ...犯人が...。」
吉山君が言った事がよく聞こえなかった。ここにいるのは恋水さん、吉山君、田中君、加治龍君と僕の5人だ。
「...犯人は、サキラを殺した犯人と同一人物だ。」
疑問に思った僕は吉山君に聞いた。
「え、どうして?」
「...斎藤の首に巻かれているロープを見てみろ。サキラの首に巻かれていたものと同じだ。しかも殺し方も同じだ。普通に考えたらそう思いつくだろ。」
皆は、バラバラに移動してしまった。
僕は理科室を調べたから、今度は凶器のロープがあった所に移動した。...ロープがあったのは、1階にある1年1組の教室の教卓の中だ。2回目のクラス裁判の時、捜査してる時に見つけた。
僕は教卓の中を覗き、ロープを探した。奥の方に雑に扱われたロープがあった。
「...間違いない...犯人は、ここのロープを使ったんだ...。しかも2回も訪れている。」
そう思うのには証拠があった。
そのロープは何度もハサミなどの刃物で切られてる痕跡があった。これで僕は重要なヒントを見つけた。しかし、まだ誰が2人を殺したのかは分からない...。
全ては、クラス裁判の時に決める...!
死亡者
・山口達也
・岡部惣之助
・参大魔人
・将来咳之助
・綿菓子幸子
・元杉冰
・サキラ
・斎藤犯
8名
生存者
・北谷満
・加治龍巻流
・田中八木充
・吉山吉郎
・番山番長
・前園彩
・恋水美香
7名
13巻終了
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