第12話 殺人なんて...起きない...

...3人で風呂に入り、各自、部屋に戻っていた。もうこれからは誰も人を殺さず、皆で仲良くしていきたい...。そう思っていた。

僕は時計を見た。

「まだ午後の2時じゃん...暇だなぁ。」

流石に暇過ぎたので図書館で本を持ってくる事にした。

図書館まで行く途中に田中君と会った。

「主か...何処に行こうというのだ?」

「僕は図書館で本を読む事にしたんだ。だからこれから図書館に行く途中。田中君はどこに行くの?」

「クックックッ...すまぬがそれは言えん...悪いが我はこれで失礼させてもらうぞ。」

そう言うと、田中君は2階の方に行ってしまった。

「とりあえず早く図書館に行くか。」

そう言い、僕は図書館に行った。

図書館に着くと、吉山君が本を読んでいた。

「...北谷か、お前も本を読みに来たのか?」

「うん。ずっと部屋に居てやること無かったんだ。」

そう言うと僕は本を探し始めた。僕は中学生の頃によく読んでいた小説を探した。その小説は、山田〇介さんのホラー小説だ。とても面白くって好きになった。

その日は夜になるまで本を読んでいた。

何もやる事がなく、1週間が経った。今日は気休めに3階の浴室に行く事にした。浴室まで行くと、番山君、加治龍君が居た。

「あれ、お前も風呂に入りに来たのか?」

「そうだよ。2人もそうなの?」

「そうじゃ!やる事が無いからワシが加治龍を誘ったのよ!」

「急に来られて迷惑だったぜ...。」

その割には普通に来たんだ。と言いたかったが我慢した。

「とりあえず入るぞぉ!」

そう言うと、皆で風呂に入った。

風呂に入ってから30分が経過した。それまで適当に話して、時間が過ぎていった。

流石に逆上せてきたので、もう出ることになった。着替えているとアナウンスが流れた。

「えーサキラさんの死体が発見されました。1時間後にクラス裁判を始めます。」

その声に僕達は困惑してしまった。

「し、死体!?」

「しかもサキラさんの死体...と、とりあえず急ごう!」

皆が集まってる所に行くと、その場所はサキラさんの部屋だった。

「お、お前らも来たか…。」

吉山君に言われた。

僕がドアを開けると、中から異臭がした。奥まで行くと、首を太い紐で絞められ、手首足首にいくつかの傷があった。その死体の顔を見ると、間違いなく、サキラさん本人のだった。

「ま、またあれをやるのか。ど、どうして。」

「んなもん、決まってんだろ。」

声のあった方を見ると斎藤くんが居た。

「そいつを殺した奴はここから出たかったんだよ。俺達の誰かを殺してもだ。」

皆が無言になり、吉山君が口を開いた。

「お前ら、ここでぼーっとしてる暇があったら動け、証拠を探すぞ。」

その声に皆が動いた。僕はサキラさんの死体を見て思ったことがある。

人はこんな簡単に人を殺すことが出来る、と。


死亡者

・山口達也

・岡部惣之助

・参大魔人

・将来咳之助

・綿菓子幸子

・元杉冰

・サキラ

7名

生存者

・北谷満

・斎藤犯

・加治龍巻流

・田中八木充

・吉山吉郎

・番山番長

・前園彩

・恋水美香

8名


12巻終了

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