第8話 凶器はダンベル...?
...将来くんが殺されてから皆は証拠探しに必死になっていた。 僕は最初に、将来君が殺された1年1組で証拠を探していた。教室には田中くんが居た。
「北谷...お主であるか。今回の事件、主はどう思う。」
「まだ詳しくはわからないけど。凶器はここに落ちてるダンベルで間違いは無いだろう。多分...将来君はここで誰かと話していて、後ろを向いた瞬間殴られたんじゃないかな?」
「なるほど。では我はほかのところを見に行く。ここはたのんだぞ。」
そう言って、田中君は部屋を出ていった。
「結構自分勝手だなぁ...」
とりあえず僕は1人で証拠探しを始めた。
まずは凶器のダンベル...これは一階の筋トレ室から持ってきたものか...?良く将来君の周りを見た...。将来君の口から血が垂れている...。
人は頭を鈍器で殴られたら口から血が出るのか...?いや、もしそうだとしてもこの量はおかしい。血をよく見ると黒くて長い髪の毛が落ちていた。
「長いな...だとすると女性のものだな」
女子で黒髪の人は綿菓子ちゃんと前園さんだけだ。とりあえず筋トレ室に行くことにした。
筋トレ室には恋水さんと加治龍君が居た。
「おおっ、お前もここを見に来たか。」
「うん、加治龍君はよくここに来るの?」
「いや、あまり行かないな。もしここの事を知りたいなら元杉に聞いたらどうだ?あいつは毎日この部屋に来てるらしいから、多分わかると思うぞ。」
「なるほどわかったよ。探してみるね。」
さてと...元杉君はどこかな...。まずは食堂に行くことにした。食堂には、吉山君、番山君、前園さん、綿菓子ちゃん、斎藤君が居た。
「あ、吉山君、元杉君知らない?」
「元杉なら、将来の部屋にいるぞ。」
「分かった。ありがとう。」
よし、元杉君は将来君の部屋か...。そう思い、僕は将来くんの部屋に移動した。
中に入ると、元杉君が一人でいた。
「あぁ...北谷か。お前もここを見に来たのか?」
「いや、僕は君に聞きたいことがあったから来たんだ。」
「僕に聞きたいこと?それはなんだい?」
「元杉君はよく筋トレ室にいくよね?その部屋ってダンベルはある?」
「結構おかしなこと聞くんだね、うん。あるよ。確か4つ。」
「分かった。ありがとう。」
よし、今度は筋トレ室に行くか。
筋トレ室に入ると。田中君が居た。
「クックックッ...主もここに来たか。やっぱ凶器はダンベルしかありえん...。」
「えっ...?」
「ここの部屋のダンベルは元、4つあったらしく...それが3つしかないってことは凶器はダンベルでしかない!」
「そ、それはそうだね。」
証拠はこれしか無さそうだね...。
現場にあったダンベル、口元の大量の血、長い髪の毛、田中君の証拠、これだけの証拠でクラス裁判の時は大丈夫であろうか...。
心配だったが何とかするしかない。
「えーオマエラ、時間になりました。赤い扉に集合してください。」
よし、移動するか。
死亡者
・山口達也
・岡部惣之助
・参大魔人
・将来咳之助
4名
生存者
・北谷満
・斎藤犯
・元杉冰
・加治龍巻流
・田中八木充
・吉山吉郎
・番山番長
・前園彩
・恋水美香
・サキラ
・綿菓子幸子
11名
8巻終了
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