第9話 二回目のクラス裁判

...皆は赤い扉に集まり、2回目のクラス裁判が行われようとしていた。

「ではー!議論を開始してくださーい。」

議論が始まった。

「じゃあ最初は将来君を殺しに使った凶器の確認をしようか。」

斎藤君が言った。その言葉で元杉君が言った。

「将来君はダンベルを後頭部から殴られて死んだらしい。凶器はダンベルだと思う。」

その言葉に僕はみんなに質問をした。

「ねぇ皆、一つ質問いいかな?」

「なんだ北谷?」

「人って頭を思いっきり殴られると口から血を出すの?」

「腹パンとかなら血が出るかもしれんが頭からは出ないんじゃないか?」

斎藤くんに言われた。

「どうしてそんなことを聞くの?」

前園さんに聞かれた。

「将来君は、口から大量の血を吐いていたんだ。頭を殴られたらこんな血が出るのかな?」

「多分それはないぞ。てか、血を吐いていたんなら凶器は別のものなんじゃないか?」

「多分そうだと思う。」

「なら凶器はいったい何なんだろ...?口から血が出るって、毒薬とかを飲んだ時じゃないかな?」

元杉君に言われた。

...毒薬?毒薬って確か理科室にあったよな...?

「毒薬って2階の理科室にいくつかあった気がする。」

「えぇ、あるわよ、確かアンボイナガイって言う貝の毒を大量に使われた薬が無くなってた気がするし、多分凶器はそれじゃない?」

恋水さんが言った。

「もし凶器がその毒薬なら、犯人は少なくても薬の知能があるってことじゃないか?」

「いや、薬の知能じゃなくて貝の知識とかじゃないか?」

僕は加治龍君の言葉に反論。

「そういえば恋水さん、その薬って粉薬?それともサンプル式の薬?」

「確か...粉薬だったわ。」

「そうか..確か将来君って何かの薬を前飲んでなかった?」

「そうだな、将来は喘息持ちだからな、薬をゴリから貰ってるのを前見たぞ。」

「もし、その薬の効き目が結構長く経ってから効果が出るやつだとしたら...多分、彼は殺される前に...いや、皆で食堂にいた時だ、誰かに薬を渡され飲んだのか...?」

「そうだとしたらダンベルで頭殴る意味無いんじゃないか?」

「確かにそうだぞ。」

「多分犯人は、急いでこのクラス裁判をしたかったんじゃないかな?」

「その意味は...?」

「ゴリが用意したあの100億円が目当て...だとしか考えられない。」

「なるほど、一理あるな...少し話を戻すが、凶器はまた包丁とかじゃないのか?」

「えっ?どうして?」

「実はな、我が食堂の厨房を見た時、包丁がまた一つ無くなっていたのだ。」

「それって誰かが包丁を持っているってことか。」

「うん、しかもそれは犯人...しかも多分その犯人は今、包丁を持っている...」

「じゃあ、今から全員の身体を調べれば犯人が分かるんじゃないか?」

「そうだな、じゃあ全員の服とかを調べよう。」

みんなの服を調べると斎藤君、加治龍君、田中君、僕、吉山、番山君の男子は誰も持っていなかった。

女子も誰も持っていなかった。すると、持っているのは...元杉君。元杉君は服を調べるために近づいてきた、綿菓子ちゃんの首を上着に隠していた包丁を取り出し、刺した。

綿菓子ちゃんの首から血が噴出し、その場に倒れた。

多分...即死だ。。。


死亡者

・山口達也

・岡部惣之助

・参大魔人

・将来咳之助

・綿菓子幸子

5名

生存者

・北谷満

・齋藤犯

・元杉冰

・加治龍巻流

・田中八木充

・吉山吉郎

・番山番長

・前園彩

・恋水美香

・サキラ

10名



9巻終了

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