16人の操り人形

吉山吉郎

第1章 希望溢れる学校等嘘だ

第1話 希望の学校と生徒達

……2018年1月24日、とある高校で日本最悪の事件が起きた。その事件から約30年が経ち、その高校が再び開かれ新入生が入学する時になった。。。


...僕の名は北谷満(きたやみつる)15歳だ、今年からこの希望星学園に入学する事になった、ここに来る生徒は全員なんらかの凄い特技を持っている...らしい、僕は特にこれといった特技などないが何故か入試で合格した、結果を見た時は驚いたが今じゃ物凄く嬉しく思っている。

ここから僕の青春が始まると思うと物凄くドキドキする!この日まで色々考えてたんだ、どの部活に入るか可愛い子はいるかとか、そんなくだらない事ばっか考えていたがとりあえずとても嬉しいという事だ。

「よし!入るか!」

凄くウキウキして僕は学園の中に入った。。。


教室に入るとざっと14人来ていた、どうやら席の数的に僕が最後らしい、教室を見渡すと背の高い男の人が話しかけてきた。

「君もこの学校の新入生だよね!俺は山口達也(やまぐちたつや)!よろしくな!」

いきなり自己紹介...僕はいきなりだからびっくりしたけど僕も返しに自己紹介をした。

「僕は北谷満、よろしくね!」

山口君に自己紹介を言うと後ろから大人の声が聞こえた。

「お、もう自己紹介してるのか、今の高校生は行動早いなぁ...先生嬉しいぞ!」

どうやらこの人が僕の担任の先生らしい、30代後半っていったところか、でもこの先生はいい人らしくて良かった...僕は先生の前で礼をして席を確認して席に座った。

「えーとな、何から言えばいいかな、よし、俺の自己紹介をしよう!俺の名は長谷川潤(はせがわじゅん)だ!お前らの担任だ、1年間よろしく頼む!」

そしたら皆が「よろしくおねがいします!」と声を揃えて言った、そしたら長谷川先生が、嬉しそうに笑顔になった。

「よーし!じゃあ式まで時間あるし皆に自己紹介をしてもらおう!出席番号順から頼むぞ」

担任の声に「はい」と返事をした女の子が出た。

「えーと、東山充中からから来ました、石崎境(いしざかさかい)と言います、特技は応急処置は傷の手当です。1年間宜しくお願いします。」

それから自分合わせた全員自己紹介を済ませた。

「よし、そろそろ時間だ、皆体育館に移動してくれー」

担任の指示で俺達は廊下に出て体育館に移動した、そこで僕はとある違和感を感じた。

それは、他のクラスの生徒をまったく見かけない事だ、普通なら他のクラスの人も移動してる最中のはずだが、僕達が単に遅いだけ?と思っていたがやっぱりおかしいと思う...

それから体育館前までに移動した、体育館は...とても広く、静かだった、しかも誰もいない、教師も生徒もいない、とても不気味と感じられた。

それは僕だけじゃなく他の皆にも共感できる事だろう。

静かな体育館で一人の男が喋り出した「そいや長谷川先生が居なくないか?誰もいない体育館もおかしいし俺達しかいないってのはおかしいよな?」

山口がとても気難しい顔で言った、確かにそうだ、本当なら他のクラスの人も居るはずなのに僕達しかいないのだ。

10分ぐらい経つと奇妙なアナウンスが流れた、「ピーンポーンパーンポーン、えーマイクテストマイクテストー、普通に流れてるかなぁ〜?流れてるね!」

アナウンスが終わるとステージの教卓の上に置いてあったパソコンに何故か電源が入り、画面が写った。

「おーほんとに映ってるね!最近の社会に実に進んでる!関心だなぁ〜そだ!この映像を見てるオマエラ!今どうしてオマエラだけがここにいるか疑問に思ってるだろう!やっぱそうだよねぇ、おかしいよねぇ!でも安心して!今から僕がオマエラに説明してやるからさ!」

映像にはゴリラのぬいぐるみが映っており、凄い生意気そうに喋っていた。

「じゃあまずどうしてオマエラだけがここに居るかを最初に説明してあげよう!実は...今回の新入生は……オマエラだけなんでーーす!!」

この一言で僕はどうしてほかの人が居ない理由が分かった、考えてみればそうかもしれない...。

「じゃあ次はこれからオマエラにして貰うことについて説明をしようかなぁ〜!」

オマエラにしてもらうこと...??まったく訳が分からない、僕は、いや僕達が普通に学校生活を送るだけじゃないのか?考える暇もなく、ぬいぐるみが喋り続けた。

「オマエラには...コロシアイをしてもらいまーーす!!」

この言葉に皆が凍りついた。

「ど、どういうこと...?」

少しビビリ気味な人が言葉を発した。

「コロシアイってどういうことだよ!」

次にまた1人、ぬいぐるみに対して反論を始めた、そしたらぬいぐるみは恐ろしい事を口走った。

「うるさーーい!!今すぐ黙らないと殺すぞ!?」

この一言でみんなは静かに黙り込んでしまった。

「そうそう、そう静かにしてくれればいいんだよ〜これから説明してやるから慌てんなよ〜まず僕の自己紹介からしようかな?僕の名前はメス・ゴリだ!この学校の理事長をしているよ!」

り、理事長!?あんなぬいぐるみが理事長?ますますよく分からなくなったきた...このぬいぐるみの事もこの学校の事も。

「じゃあ次にコロシアイについて説明しようかな!」

この一言で僕は唾を飲み込んだ。

「まずコロシアイというのは、単に人同士で殺し合うんじゃないんだよ!オマエラにはこの学校で暮らしてもらう!出る方法はただ1つ!!人を殺すことさ!」

もう何が何だがまったく理解ができなかった...いきなり過ぎて僕はぼーっとしていた、そこで山口君が口を開いた。

「おい、ぬいぐるみ!どうして俺達が殺し合いなんかしなきゃいけねんだよ!」

山口君は少し怒っている口調でぬいぐるみに質問した。

「そんな怒んないで〜リラックスリラックス〜ちゃんと説明してあげるから落ち着いてね!」

いったい何なんだと僕は疲れてきてしまった、「僕は夢を見ているのだろうか」と。

「あ、そうだ!僕が説明するより機械で見てもらった方がいいよね!今日の朝オマエラの担任に渡された生徒手帳があるでしょ?そっから色々調べておいてよーぶっちゃけ説明めんどくさいからさ〜」

何か凄い適当だな、その気持ちを押し倒し手帳を取って手に持った。

「あ、まだ手帳は見ないでね!まずはとある所に移動してもらうからぁ...!じゃあまた部屋に移動したあとでね!」

その声が途絶えた途端何か変な匂いがした、これはガスか?と思った時にはもう自分の意識は無かった...




1巻終了

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る