第2話 全メンバーとのご対面
...あれから何時間が経った...?あのメス・ゴリと言う自分の事を理事長と言い張る人形の謎の言葉の後に眠らされていてどこかに移動させられたらしい。
体育館とは全く違って普通の部屋のベットで僕は横になっていた、しばらくの間考え事をすると天井に付いていたスピーカーからアナウンスから声が聞こえ始めた。
「えーマイクテストマイクテスト〜お、今回もちゃんと付いてるね!オマエラ〜そろそろ起きてるころだよね、今回はオマエラが忘れてないか確認に流すアナウンスだから感謝しろ!まず僕が体育館で言ったコロシアイのルール、禁止行為、他の生徒のプロフィールなどはオマエラの胸ポケットの中に入っている電子手帳に全て記入されてるからそこから確認するように!僕は眠いからもう寝るよぉ。おやすみぃ」
プチッ、と音が出てアナウンスが終わった、とりあえず僕はゴリが言っていた手帳に書かれていることを見るために胸ポケットから電子手帳を取り出した。
「コロシアイについての分かりやすーーーい説明、その1、まずオマエラのいる建物はどうやっても絶対に出れません!その2、出るためには人を殺さなければなりません!その3、人が殺されその死体を見た者が3人になった途端死体発見アナウンスを流します!その4、アナウンスが流れてから1時間後にクラス裁判を開始します!その5、クラス裁判が始まるまでの間に人を殺した犯人を探してください!以上がコロシアイについてのルールです!
次にクラス裁判についての詳しい説明だよ!クラス裁判は人が殺されたらやることになっている。クラス裁判で誰が人を殺した黒なのかを探してもらいます!そしてある程度話し合いが終わったら誰が黒なのかを決める投票をします!もし投票で黒以外の奴が当たれば黒の勝ち!投票で黒を当てれれば白側の勝ち!黒が勝てば負けた白側のお仕置きを開始し、生き残った黒はすぐさま建物から脱出させます、白側が勝てば黒だけがお仕置きされます!次にやっちゃいけない事が書かれている、禁止行為についてだよ!まず、ドアの破壊を禁止します、夜10時になったら殺人以外の目的で部屋を出るのを禁止します、この建物の至る所には監視カメラがいくつもあります、監視カメラを破壊することも禁止です!破壊した途端その人はお仕置きです!」
電子手帳に書かれているのはこれだけだった、あれ、他の人のプロフィールは書かれてないのかと疑問に思ったが多分後で他の人と会うと思うからいいと思った。
今の時間は午後2時か...夜まで時間が結構あるな、とりあえず他の人と会って話をしないと...。
とりあえずやることが無かったので部屋を後にし僕は部屋を出ることにした。
部屋は出た僕はどこに行けばいいか分からなかったが少し近い所で人の声がした、多分ほかの皆はもういるのかなと思い、僕もそこに移動した。
声のする部屋には食堂と書かれたプレートがあった、中を覗くと僕以外の皆がそこに集まっていた。
じっと見ていたら偶然こっちを見たひとりが僕の存在を口にした、「あれ、君も私達と同じクラスの人だよね?君が最後だよとりあえずこっちに来なよ」明るい声で僕を手招きしてくれた。
そうすると偉く態度のでかい人が口を開いた。
「とりあえずこれで全員なんだよな?全員いるなら1人ずつ自己紹介をしてもらおう」
...え?自己紹介?クラスの中に居た時しなかったっけ?あれ、記憶が...ない?自己紹介なんかしたっけ...??寝ぼけているのか、もしかして本当に忘れたのか分からなかったがぼくは自己紹介した気がしたがその気がしないと少し気になった。
「じゃあまず俺からするかな」
態度のでかい人が言った。
「俺は吉山吉郎(きちやまきちろう)だ、よろしく頼む」
吉山君が自己紹介をすると1人ずつ自己紹介をした。
次に赤髪のショートの女の子が口を開いた。
「私は前園彩(まえぞのひかる)よろしくね」
次は眼鏡を掛けた太ってる人が自己紹介をした。
「吾輩は番山番長(ばんやま ばんちょう)だ!力仕事等があったら吾輩を頼ってくれ!よろしく頼むぞ!」
次に山口君が自己紹介をした。
「俺は山口達也だ、よろしく」
次に僕が自己紹介をした。
「僕は北谷満、特技や出来ることはないけどよろしく」
そして次にさっき僕に手招きをしてくれた背の小さいロングセラーの黒髪の女の人が自己紹介をした。
「私は恋水美香(こいみず みか)よ。背が小さいとか言ったら怒るかもしれないから出来るだけ言わないように♡」
いや、普通言わない気がする...僕は恋水さんにそこ突っ込みたかったが我慢した他の人の自己紹介を聞いた。
次にまるで戦士みたいにごつい男の人が自己紹介をした。
「我は田中八木充(たなか やきみつ)だ、我に話しかける場合は必ず合言葉を言ってから話しかけてほしい、我はそうじゃなければ無視をする...クックックッ...合言葉は眼蛇夢(がんだむ)だ!しっかり覚えておくがいい!」
この人は厨二病なのかな...でも今はそんなこと言ってる場合じゃないかと思い、何も言わず他の人の自己紹介が終わるのをまった。
次に金髪の外国人らしき人が挨拶と自己紹介をした。
「ワタクシは、サキラ・メイジュディンハールですわ、以後、お見知りおきを...」
結構静かで綺麗な人だと思い、僕は数秒見とれていた...。
見とれていた時にどでかい声で自己紹介しようとした人がいた。
「ワシの名は参大魔人(さんだい まじん)じゃ!よろしく頼もう!」
結構どでかい人だなと思った、次に10人目の人が自己紹介をした。
「加治龍巻流(かじりゅう まきなが)だ。よろしく」
髪の長い男の人だ。何故だろう、この人から変な感じがする...他のみんなもそんな感じだけど加治龍君はなんか違うと思うが今の僕は特に気にしなかった。
次はボウズ頭で目が奇天烈な人が自己紹介をし始めた。
「俺様は将来咳之目(しょうらい せきのめ)だ!よろしくたのむぞお主らよ!」
11人目の人の挨拶が終わり、残った4人が声を合わせ一斉に自己紹介をした。
「我ら!春夏秋冬中学から来た仲良し最強4人組!そのリーダーはこの俺!齋藤犯(さいとう はん)!その副リーダー!岡部惣之助(おかべ そうのすけ)その下っ端の2人組!綿菓子幸子(わたがし こうし)と元杉冰(ともすぎ こおる)が務める!」
……え?余りにもふざすぎていて一瞬戸惑ってしまった、この人たちも物凄い変わっている...この高校に入る人はみんなこうなのかな?と疑問に思う僕を無視し皆は話し合いを始めた。
「まずお前らは手帳を見たよな?」
「あぁ、見たぞ、確か殺し合いのルールとかそんな事書いてあったけど」
「殺し合いなんてふざけてるんでしょうかね?私達がそんな事するはずないのに」
「ガッハッハッ!!新入生を迎える為のイベントかなんかじゃないのか!?」
イベント?おかしいと思ったので僕も自分の意見を出した。
「僕達たったの15人の為にこんな大掛かりなイベントを用意したのかな?おかしくないかな?」
「おかしいとはどのようにおかしいと思うのですか?」
サキラさんが僕に質問をした。
「だってそうじゃない?イベントならわざわざ変なガスを吸わせて知らない部屋までに移動させるかな?」
すると田中君が。
「この学校はそういう大掛かりな事が好きって感じではないか?」
田中君の後に恋水さんが言った。
「だとしてもおかしすぎるでしょ?普通のイベントだったらこんな高い電子手帳とか渡したり殺し合いとかふざけたこと書かないと思うよ?」
恋水さんの言葉の後にアナウンスが流れた...
2巻終了
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