第2章 金による動機
第6話 2階の探索&参大の死
山口君と岡部君の死から1週間、僕達は何とか明るく過ごすことが出来ている。だが、そんな平穏も、ゴリからの人を殺したくなる動機でどうにでもなることも知ることになる。
「オマエラー!どうしてコロシアイをしてくれないんだ!僕は暇で暇で退屈だよぉ...」
「殺し合いなんかするわけねーだろ。」
将来君が言った。
「そういうと思ってねまた動機を用意させてもらいましたー!と言うことで今すぐ体育館に集合だよー!」
「また変な事言われるのか...。せっかく何とか過ごしてたのによぉ...。」
加治龍君が悲しそうに言った。
そんな時、田中くんが言った。
「必ず我らの中に人を殺すやつで出るとは限らん。だから安心するがいい。」
「それもそうだな。」
僕達は体育館に向かった。体育館に入るともうゴリが居た。
「来たねーじゃあ今回の素晴らしい動機を発表だよー!なんと...次、人を殺した、クロの人には...!100億円をプレゼント!たった1人しか貰えないから早く人を殺してねー!」
僕達はそんなものかと思い、自分達の部屋に戻った。
「100億円...か...そんな大金があれば一生遊べるな...。」
って僕は何を考えてるんだ。金なんかの為に人を殺すなんて絶対出来ない。絶対にだ...!!
「えーオマエラ!7時になりました。食堂に移動してください。」
もう朝か...とりあえず食堂に行くか...。僕が食堂に付いた時には恋水さんしか居なかった。
「あ、おはよー!北谷くんいつも遅いのに今日は早いね!」
「うん、今日は早く起きたからね。」
そんな雑談をしてる間に皆がぞろぞろと来た。
「みんな、ひとつ聞いていいかな...?」
前園さんが皆に聞いた。
「昨日の100億円って本当に貰えるのかな...?」
この言葉に皆が驚いた。
「お前もしかして誰かを殺すのか?」
加治龍君が聞くと。
「そ、そんな訳ないじゃん!き、聞いてみただけだよ!」
「ならいいけど。」
一瞬驚いてしまったが冗談だと思い、忘れることにした。
「そう言えば2階が行けるようになったのしってるか?」
斎藤君が皆に聞いた。
「え、そうなんですか?私、2階に続く階段の部屋の近くでしたが気づきませんでした。」
「なら今日は2階の探索でもするかのぉ!」
参大君が言った。皆が朝食を食べたら2階に移動した。
「2階は一直線になってて部屋は...見る限り5個しかないのか。しかも3階に続く階段は行けない...と。」
加治龍君が言うと。
「ここの学校って変わった構造になってるんですね。」
前園さんが言った。
「とりあえず探索だ。」
将来くんの言葉で皆が動いた。皆バラバラで探索を始めた。
「ここは...理科室か...」
中に入ると元杉君、サキラさん、番山くんがいた。
「北谷君もここを見に来たのかー。」
元杉君に聞かれた。
「まぁここが階段から一番近かったからね。元杉君はここでなにか見つけた?」
「ここには危険な物が沢山あるのぉ...。もっと酷くいえば凶器になるもが沢山あるんじゃ。」
参大君に言われた。
「凶器が沢山あったとしても僕はみんなを信じている。きっと人を殺したりしないよ。」
「だといいのですが。」
謎の敬語よ。
次に女子更衣室...は男子禁制なので隣の男子更衣室に入った。中には田中君、吉山君、加治龍君、斎藤君が居た。
「お、北谷じゃん、俺達がここを見たけど特に何も無かったぞ。」
「分かった。ありがとう。」
斎藤君に言われ、ここを探しても意味が無いと思い、男子更衣室を出た。後は二つの部屋か..。次は...第1コンピューター室。第1って事は多分隣の部屋は第2ってことだろう。
中に入ると、将来君がいた。
「将来君、何か手がかりはあった?」
「この部屋のパソコンを全部調べたけど全部ダメだ。まず電源を入れる為のコードが無いから。無理だ。」
「分かった。ありがとう。」
ここも多分何も出るための手がかりはないだろう。
部屋を出ようと思った瞬間。隣の部屋から「ドカン!」と言うでかい音が聞こえた。部屋を出るとほかの部屋にいたみんなが廊下に出ていた。
「今の音はなんだ?」
吉山君君が言うと。
「爆発音が聞こえましたね...。」
前園さんが答えた。
「とりあえず中に入るぞ。」
僕達は第2コンピューター室に入った。中は煙の臭いと...後、血の匂いだ..。
「なんだ、この臭い...。」
奥に進むと驚くものがあった...!
それは身体がバラバラになった参大君の姿があった...
「さ、参大君!?」
「やぁやぁ皆。」
ゴリの声が聞こえた。
「参大を殺したのはお前か...?」
「うん。そうだよ。でも仕方ないよね。そいつが悪いんだから。」
「参大君が何したんだよ!?」
「僕はここでお昼寝してたのにそいつが急に殴ってきたんだよ!だから仕方なくドカーン!と1発やっちゃいました!体でかいのにこんなので死んじゃうんなんて所詮人間かかぁ...。ちょっとガッカリだよー。」
その声でゴリは消えた。
皆は参大魔人君の死体の前で別れを告げ、部屋を出た。いきなりだった。いきなり死人が出るんだ...。
「気は出ないがとりあえず食堂に移動するぞ。」
吉山君の声に皆が動き出した。
「とりあえず、お前らが見た事をここで整理しよう。」
「まずは僕と番山とサキラが居た理科室では危険な物や薬品が沢山あったよ。出るための物は何ひとつ無かったけど。」
元杉君が言った。
「次は女子更衣室ね。ここは私と彩ちゃん、幸子ちゃんの3人で見たわ。特に何も無かったけど。」
「男子更衣室もそうだったぞ。」
と加治龍君が言った。
「次は第1コンピューター室だな。ここは沢山のパソコンがあった。もちろん、全部使えなかったがな。それぐらいだ。」
「次は第2コンピューター室...でも爆発用じゃ調べられないか...。」
第2コンピューター室はあの爆発でほぼ調べられない状態になってしまった為、皆は調べなかった。
「こんなもんか...。とりあえず、話したことは話した。皆は自分の部屋に戻ろう。」
「……...。」
死亡者
・山口達也
・岡部惣之助
・参大魔人
生存者
・北谷満
・斎藤犯
・元杉冰
・将来咳之助
・加治龍巻流
・田中八木充
・吉山吉郎
・番山番長
・前園彩
・恋水美香
・サキラ
・綿菓子幸子
6巻終了
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