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  • 4.first light(坂田直也)への応援コメント

    この作品の嵐の中心、たくさんの嵐の中でも真ん中にある坂田くんと那智さんのことを、なんとなく知ることができた気がします。那智さんは賢くて確かな言葉を持った人ですね。それでも言葉によって傷つけられた人。

    なんとなく那智さんの明るい顔が見えてきた気がしました。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    作者としても「那智さんって全然自分のこと話さないな」と思いながら気長に待っていたのですが、言葉に傷つけられたからこそ、彼の中で本音を語ることへのハードルが爆上がりしていたんだと思います。
    初めからこんなに言語スキルが高かったわけではなく、心の中でひとり自問自答をくりかえした結果、言葉の精度がどんどん上がっていったんでしょうね。

    10代の尊大で繊細な自意識も相まって心を閉ざしがちでしたが、坂田くん含む周りの影響で少しずつレリゴーできるようになってきました。嵐の中で雪だるま作ります。

  • こんにちは。ようやく最新話にたどり着きました。
    ……いや、読んでてすごくゾワゾワしました……!
    前話では未熟ゆえのやらかしを書くのが本当に上手いなと思ったのですが、今回もまた非常に解像度が高くてもう。
    福富さんは、初手からカマかけなんて平気でするし我欲が最優先。それも未熟ゆえでしょうけど、今後も我欲を通すためにはどんなこともしてきそうで怖いですね……。
    坂田くんはきっと那智さんにだけは相談したくないと思っていそうだし、どうなるのでしょう。私もハラハラしながら次回をお待ちします。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    坂田くんと福富さんの泥沼デュエルが始まりました。いまのところずっと福富さんのターンです。

    解像度が高いとのご感想はとても嬉しいです。未熟さの目立つ福富さんですが、私はスポットライトを当てたキャラクターはみんな魅力的に描きたいと思っているので、彼女のこともどうか見守っていただければと思います。

    坂田くんには唯一「当事者の良識ある大人(キョンちゃん)」という強いカードがあるのですが、まぁ使ったとて……なんですよね。
    分かりあうとはどういうことか、二人には存分に殴りあって答えを探してほしいです。

  • 読んでるだけでハラハラしてしまいます。坂田くん、断っていいんだよと何度も呼びかけてしまいました。ずいぶん一方的に深入りしてくるメッセージ。気を遣っているようで、抉ってくるといいますか。座談会、どうなるのでしょう。ハラハラしつつ、お待ちしてます。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    話が話だけにはっきり断りにくい坂田くん。短文や遅い返信などで遠回しに距離を取ろうとしてますが、言葉の裏を読めない福富さんはまったく気づいていません。
    ただし坂田くんのようなふんわりコミュニケーションってかなり高度な能力なので、察せない人がいるのも当然なんですよね。
    この章を読んだ時、読者の感情移入も坂田くん側と福富さん側に分かれるんじゃないかなと思っています。

  • 正しいって何なんだろう、と思います……。
    それぞれが信じるものがあって、でもそれは唯一絶対のものじゃない。誰かの正しさが誰かを傷つけることもある。怖いのは、それに気付かないまま正しさを振りかざしてしまうことだなぁ、と……。
    祈りを捧げる五味淵さんの姿が、胸に残りました。五味淵さんのお話、もっとお聴きしてみたいです。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    福富さん、言ってることは正しいんですけどね。言ってることが正しいならどんなふるまいをしてもいいのか、ってことなんですよね。
    坂田くんのおそらく人生初の「正しさとのガチバトル」が始まります。

  • 一方的な人生設計、確かに鳥肌ものですね……(@_@;)

    祖父が残したもの。失われた訳ではなく、散らばり、広がり続けていく。じんときました。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    私のかかりつけのお医者さんが微笑みながら一方的に早口でしゃべる先生で、ちょっと参考にさせていただきました。会話に間を作るとか相手の表情を汲みとるとか、人間のコミュニケーションって実はけっこう高度ですよね。

    土地や名前、家業、ときに借金など、何かを受け継ぐって必ずしも喜ばしいことばかりではないと思いますが、愛は血縁も時代も関係なく誰かに渡って広がっていくよなぁ、と考えながら書いたお話でした。

  • いくら歳月が流れても、時間は止まったまま。繰り返し、あの頃の記憶に引きずりこまれてしまう。酷いです……。
    許す、許さないを超えた「歴史」という言葉に、考えさせられました。無かったことにはできない。それを抱えて、二人は生きていくのだな、と。
    その先の、彼らの未来を願います。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    許されたい自分に気づいたからこそ「許さないでほしい」と伝えた菊地くん、「歴史」という捉え方で自分の心に収めた坂田くん。それぞれのやり方で前に進もうとしています。

  • 5.パズル(富士野哲郎)への応援コメント

    ここにいる意味をもらえた気がした。じんときました……(´;ω;`)
    剣道って、奥深いスポーツですね。確かに、相手と打ち合うって凄いことだと思います。いろんなものが研ぎ澄まされていくんだろうなぁと。

    作者からの返信

     コメントありがとうございます。

     武道は本当に独特だと思います。「気」という言葉では説明しがたいものを大切にしてるんですよね。剣道はさらに「相手と気を合わせる」という分かるようで分からない概念がありますし。
     
     全員で連携するチームプレーが苦手な富士野くんにとって、1人ずつ戦って数珠を繋ぐように点を取る剣道は思いのほか合っていたみたいです。

  • 4.first light(坂田直也)への応援コメント

    〉なにをしてくれるかより、なにをしないでくれるかなんだ。

    あぁ、本当にそうだなぁと……。
    私達はつい、何かしなくてはと思ってしまう。でもそれは、相手を置き去りにした免罪符なのかもしれません。これだけしてあげたんだって、悪意の無い善意の方が、相手を深く傷つけてしまうこともある……。
    ヨッピーのこと、酷いけど、他人事じゃないなと……。

    何もしない、見ぬフリ聞かぬフリではなくて。
    その眼差しに、言葉にならない言葉の中に、寄せられた想いがある。
    そんなことを感じました。

    作者からの返信

    コメントいただきありがとうございます。

    ヨッピーも100%悪いわけではなくて、悩みを抱えた生徒の情報を教師間で共有するのは教師としては正しい姿勢だったと思います。ただセクシュアルマイノリティに関してはこういう学校の体質とそもそも相性が悪いんですよね。

    一番いいのは気軽に相談できて情報を絶対漏らさないスクールカウンセラーさんがいることかなと思いますが、そこまでできる学校はなかなか少ないでしょうね。

  • キョンちゃん、気になる方だったので登場してくれて嬉しいです。那智さんだけでなく坂田くんのことも、気にかけてあったのでしょうね。いい方だなぁ。

    教室のやりとり、胸が抉られるようでした。
    正義を振りかざして、それがどれだけ間違いなのかに気付かない。しかも、教師だなんて……。

    〉人として人にどう接するかだ。

    シンプルで、とても深い言葉だと思います。いろんなものをとっぱらって、自分は相手のことをそのまま見ることができているんだろうか。考えさせられました。

    作者からの返信

     コメントありがとうございます。

     キョンちゃんは今後も登場します!

     こどもにとって学校の先生との信頼関係は大きな問題ですよね。ヨッピーの正義の仮面は目安箱に入ってた紙切れより薄っぺらいので、中学生でも容易に剥がせてしまいました。

     時代とともに価値観をアップデートしていくのはどの世界でも必要なことだと思いますが、現代の情報化社会ではむしろこどもの方が先進的な部分も多いでしょうから、学校の先生はなおさら大変だろうなと思います。

  • 小葉さま

    こんにちは。

    小葉さまが描くひとびとは、傷ついているひとほど相手に優しいですね。納得のいかない苦しみを斜に受け流すでもなく、人に当たるでもなく、真正面から受けとめる。暗闇のなかで、はるか彼方にかすかに出口が見えるだけの状態にあっても、他人の幸せを願うことができる。

    姉ちゃんもセリナさんも、弱いけれど、強くて、その強さにたまらなく苦しくなります。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    うーん、どうでしょうね。自分が傷ついた経験があるから他人を傷つけないとか、他人に優しくできるとかってわけでもないですからね。

    傷ついた経験の有無や程度より、その経験を時間がかかっても自分に還元し、自分の足で立ち上がって歩いている人が他人にも優しく出来るのではないかと思います。うつむいてしゃがみこんでいたら地面しか見えないけど、立って前を向けば他人が見えます。
    逆に自分に余裕のない人が他人の幸せなんて願えるとは思えませんし、そういう人はまず自分を救うことを最優先にしてほしいとも思います。

  • 小葉さま

    こんにちは。

    悩んでいる三谷くんも励ます坂田くんも、それぞれひとつの太い理念の道筋を自分の中に宿しているように思えます。細い分岐道に迷い込みそうになるけれど、ちょっと足元に気を配っていれば恐れるものはないという。

    この明朗な悩みは、新山さんたち高校生女子の抱える靄のように広がる悩みといかにも対照的だと感じます。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    新山さんたちは女子高生にありがちな屈折した自意識を絶賛抱え中なので、彼女たちの心理は非常に複雑で難解です。枝葉末節までほじくり返すのが流儀、くらいには思ってそうです。

    それに比べると中学生の坂田くんたちはさっぱりしていてシンプルですね。自分がごく平凡な人間にすぎない、と悟るのは怖いものですが「翼がないのに空ばかり見あげていても仕方ない、無いなら無いで歩けばいい」と、まだ経験も知識も少ない中学生だからこそ、手持ちのものだけでいま考えられるベストの答えを出しています。

    では新山さんたちはこの先ずっと靄のような悩みのなかにおり、坂田くんたちはずっとシンプルでいつづけられるのか、というともちろんそうではなく、生き続けていればだれしも様々な悩み方をするだろうなと思います。

  • 小葉さま

    こんにちは。

    入間海斗で「いるか」、坂田くんに話しかけたイルカは彼だったのですね。

    君嶋くんに複雑な感情をもつ入間くん。ためらいでくるまれた好奇心を一気に引きずり出してあげ、彼が自分から落ちていくのを見てやりたいという願望、でも、それとは裏腹に、自分自身を傷つけ踏みにじりたいという願望もあるように思えてしまいます。

    目をつぶって高層ビルのあいだに張られた綱で綱渡りをしているような感じですね。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    イルカは幼少期にさんざん人に傷つけられた反動から、自傷より他傷願望が強まってしまった子かなと思います。そのピークが中学時代だったのだろうなと。

    那智さんに対する感情は完全に同族嫌悪ですね。ただ踏みにじられるだけだった過去の自分を重ね、那智さんの瞳にちらつく本心を見抜いて「おまえも本当ははらわた煮えくりかえってるくせに」「そうやっていつまで叩かれて当然みたいな顔をつづけるんだ」とイライラしてます。

    もしかすると那智さんにとって一番の味方になりえるのはこのイルカなんじゃないか、と私は思ってるのですが……本人は絶対イヤな顔するでしょうね。

  • 小葉さま

    こんにちは。

    舞子ちゃんのキーワードのひとつは葉っぱなのでしょうか。第二話も葉っぱが出てましたね。

    女の子たちのおしゃべりをそっとのぞかせてもらっている気分で読みました。できなくて諦めねばならない夢もあれば、できそうなのに切り捨てねばならない夢もそれ以上にあって、選択肢をひとつひとつ見比べては捨てていくうちに、深淵をのぞき込んだように心細くなったことを思い出しました。いまだに選択は苦手です。

    作者からの返信

    言われてみれば2話も葉っぱですね! ただの偶然です!
    単純に私が中学の美術部のとき、実際に合唱コンクール用に作ったポスターのデザインをそのまま起用しました。
    まぁ私のペンネーム自体が「小葉」なくらいですから、動植物は作中の随所に無意識に散りばめてると思います。

    私自身は捨てたものにはあまり執着せず、むしろ「自分で選択した」ということに満足しちゃいます。もしもう一度ほしいと思う日が来たとき、拾える範囲にあるならまた拾えばいいし、無いなら無いでしょうがないや、くらいに思ってます。
    ハナちゃんも、保育士という夢自体はあきらめても、大人になってもう一度ピアノを習いたいと思ったら、またやってみればいいんじゃない、と個人的には思います。それはそれで人生が豊かになるはずなので。

  • 2.given (香坂陽子)への応援コメント

    オオサンショウウオの切り絵って凄い。見たいです(*´艸`*)
    紫、Aの証明。分かりやすいし腑に落ちます。中林くんも、いろんなものを見ていろんなことを考えてきた人なのでしょうね。
    本棚の前で、何かの約束みたいに出会った二人にじんときました……。

    作者からの返信

    坂田くんは絵心があるのでこういうのも上手です。

    Aの証明は実際に私が中学生のとき理科の授業で教えられた記憶があります。中林くんもけっこう自分と他の子との違いを感じながら育ってきたんだろうなと思います。
    香坂さんと坂田くん、抱えるものは違えど「仲間」の存在を感じられるのはやっぱり心強いですね。

  • 興味深いインタビューで、特に「人生の主導権が常に自分にあることを忘れない」という言葉が刺さりました。君嶋さんってどんな方なのかしら。「北校舎のカメリア」、観たい!! 用務員探偵、すっごく気になります✨ 読みたいです(*´▽`*)

    作者からの返信

    雑誌のインタビュー形式が意外と書きにくくて、ライターや編集者って大変なお仕事なんだな、と痛感しました。
    若干オタクが隠しきれていないイケメン俳優、君嶋翔馬くん。数年後には「実写化に定評のあるオタク俳優」として界隈で名を馳せていそうです。
    用務員探偵、私も「面白そうじゃん……」と思ってしまいましたが、ミステリーを書く頭脳はないので本当に残念です。

  • 9.避雷針(坂田直也)への応援コメント

    小葉さま

    こんにちは。

    坂田くん回のそわそわ感は今回も健在でした。

    「毎日をもっとちゃんと噛みしめなくちゃいけないのに、ふわふわしたまま時間が過ぎていく」

    坂田くん、周囲の世界から半歩ほど引いて物事を俯瞰している感じがします。完全に傍観者になっているわけではないけれど、没頭できず、どこかに自分たちを眺めている自分がいるような。

    「なんですけど、僕、こんなときにほんとどうしようもねぇなって思うんですけど……ノーパンなんですよ」

    ここも、ある意味、常に客観的な自分がいるからこそ感じてしまった恥じらいでもある気がしました。一学年だぶったことやいじめで学校に行けなくなったことは、これまで絶対だと思っていた世界や価値観が簡単に揺らぐことを痛感させられる経験だったと思います。その経験あっての「ふわふわ」なんでしょうかね?

    周囲をねじ伏せるような存在感で空を切り裂く稲妻と「ふわふわしている」坂田くんの対比が印象的でした。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    坂田くんはわりといつも冷静な子ですね。俯瞰できるのが彼の長所で、それが三谷くんに一目置かれる理由のひとつです。
    他の子が毎日をちゃんと噛みしめてるかというとそういうわけではなくて、むしろ坂田くんの方が過去の経験からその時間のありがたみを他の子より分かっているので、「もっと噛みしめたいのに」というもどかしさが生まれるんだと思います。
    表面的にはふわふわして見えますが、実際はけっこう地に足がついている子なんじゃないかなと。

    ずり落ちるジャージにノーパンは誰でも焦ると思いますよ。寝起きに宅配便来た時くらいの焦りです。

  • 8.渡りの風(三木頼子)への応援コメント

    小葉さま

    こんにちは。

    この一話、タイトルからもうずっとそわそわしています。以前から目次でこのタイトルを目にするたびに気になっていた一話です。

    渡りの風、ネットで調べると、ときおり渡り鳥の乗る風の名称として使用例もあるようですが、それほど確定した表現ではないのですね、この話にこのタイトルを冠するセンスに脱帽です。

    日本で渡りと言えば春か秋、季節の変わり目とも言えます。変わりゆく季節とともに、人間の知りえない何か壮大な意思に導かれるようにひたすら飛び続ける鳥たち。そのはばたきを促すかのように無窮の空を吹きわたる風。タイトルだけでひとつの世界ができあがっているのを感じます。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    タイトルはいつもそれなりに考えてつけているので、お褒めいただいて恐縮です。

    「風に乗る」というのははたから見るほど簡単なことではないのだろうと、鳥たちを見あげながら思っていました。でも、乗れたらきっと気持ちいいのだろう、とも。
    飛び続けたり留まったり、風に乗ったり煽られたり、人の人生もまた鳥と共通するものがあるように思います。

  • ラブ&ピース、では済まない世界ですものね……。一連の、一瞬の確認テスト。すごくリアルで、切なかったです。
    坂田くんと那智さん。そのままの彼らが、すごく素敵なのに。
    三谷くんの「縁」という言葉にホロリときました。せっかく出会って繋がった縁。みんな、一緒にいられたらいいと思います……。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    すこしずつ坂田くんの首が締まりはじめてきました。彼自身が自分で絞めてるところも若干ありますが。三谷くんのさっぱりした性格に救われます。

  • 7.太陽(中林豊)への応援コメント

    小葉さま

    こんにちは。

    「親ってのはふしぎなくらい比べる生き物だ」

    人間がそもそも比較が好きな生き物であるのに加え、こどもという比べ安いものを手に入れたことがそれを加速させる契機になるのかもしれませんね。

    幸之介おじさんの「家を守る」ことが、どのようなことを意味しているのか気になります。代々家業を継いでいくことでしょうか? 

    職業の中でも、医者って代々引き継がれる傾向が強い気がします。「家を守る」という使命感以上に、この職業につきまとう独自の思惑が影響するのでしょうか。

    「幸せの定規で測る」という表現が印象的です。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    比較でしかものを話せない人、恋人や家族を自分の所有物と勘違いしてる人ってそこそこいますよね。

    幸之介おじさんの「家を守る」は、「長男を医者にして病院を継がせる」ことでしょうね。必ず“長”で“男”で“医”でなければならないという謎の執念があります。
    医者の家系、医者の世界はかなり独特だと思います。それこそ「国立か私立か」「現役か浪人か」「男か女か」「実家が病院か否か」と比較のオンパレードなので。

  • 小葉さま

    こんにちは。

    「味わってもいない怒りや悔しさをいつのまにか自分のものとはき違えていた」

    三谷くんのこの言葉が胸に響きました。でも、相手の困難を我がこととはき違えて憤るという経験は、相手の痛みに寄り添えるようになるための、ひとつの重要な通過ポイントなのかなとも思います。一足飛びに塩ジイにはなれませんものね。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    こういう他人の感情の代理って誰しもあるよなぁと思いながら書きました。
    相手に寄り添うとはどういうことなのか。塩ジイの域に達するのはなかなか難しいですね。

  • 小葉さま

    こんにちは。

    小葉さまの作品の一人語りって、ふわふわと優しくてつい身をゆだねてしまうのに、気づくと核心に切り込まれていて驚愕させられるようなところがあります。怖いのに、ついまた見てしまうんですよね。

    キョンちゃんの優しさ、那智さんの心をひととき解放させてくれたのでしょうね。生きづらさに関する本質的な解決にはつながらなくとも、常にひとりで戦い続ける人が似た悩みを抱えて生きる人と交流を持つというのは、世界が別の色合いに見えるくらい大きな意味を持つと思います。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    キョンちゃんの登場は、この物語の方向性を大きく動かしたのではないかと予感しています。当事者同士の交流というのは本当に大切で、「自分と同じような人がいる」「同じように見えてもひとりひとり違っている」と知るだけでも大きな安心感に繋がるんですよね。

  • 小葉さま

    こんにちは。

    きゅうちゃんもお姉さんも、この先待ち受けている艱難を覚悟しているからこそ、きゅうちゃんの新しい命の芽生えを純粋に喜ぶ気持ちは、お姉さんの心に深くしみとおるのではないかと思います。

    お姉さんにきゅうちゃんがいてくれて良かった、そう思いました。きゅうちゃんには、できれば、今のきゅうちゃんのままでいてほしいですね。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    きゅうちゃんには生まれ持っての柔らかさがある気がします。いるだけで周りが笑顔になるようなほんわかした雰囲気というか。お姉さんもきっとそんな弟の存在に何度も助けられてきたんじゃないかなと。

  • 小葉さま

    こんにちは。

    また、苦しい話ですね。仕方ないことなのかもしれませんが、この年代の子供たちは、女の子の方が追い詰められやすいのかなと感じました。

    相対的な位置、絶対的な位置について考えてしまいます。
    自分の感覚を自分で決めるということ、他人を定規にしてそこからの相対位置で決めようとすること。
    あるいは、自分の中に目盛りがない人。他人を目盛りにすることでしか安心できない人。

    莉衣奈にとってアユハが自分の連星なのだとしたら、互いに引き合うことで相手に影響を及ぼし合い、このさき、ふたりはどうなってしまうのだろうとも思ってしまいます。見えない相手の存在感だけにすがり、ずっと安定した軌道を回り続けていけるのだろうか、と。

    連星に思いをはせる描写が嫉妬するくらい美しく、印象的です。

    蛇足ですが、宇宙塵。「ふたりぼっちの宇宙人」に続き「宇宙塵」も出たあ! とちょっと嬉しくなったのでした。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    新山さんとアユハさんは二人とも自立心の強い人なので、依存関係には絶対にならないというか、近づきすぎると逆に反発してしまうドライさがあるような気がします。お互いを連星のような存在だと感じつつも、それを素直には認めたくないし、寄りかかるつもりもない。はたから見るとお似合いのバディなんですが、本人たちは「親友なんかではない。こいつとニコイチにされてたまるか」と妙なプライドを持っていそうです。

  • 4.さなぎ (三木頼子)への応援コメント

    小葉さま

    こんにちは。

    この一話を読み飛ばしていたのに気づき、やった、一話もうけた! という気分で拝読させていただきました。なぜ読み残していたんだろうと気になりましたが、たぶん、自分にとって辛すぎて、飛ばしちゃっていたのかと思います。

    急遽始まった保健室での授業、ため息が出ますね。こんな自然な流れで、照れや生臭さとは無縁で性の授業ができるなんて。これも坂田くん効果でしょうか。

    中林くんが気になります。レディースクリニックの息子さん、微妙な環境です。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    主張が強すぎていないか心配になりつつも、まぁこういう現実はあるしな、と書いてしまったお話でした。

    坂田くん効果もありますが、姉2人から英才教育を受けてきた中林くんの徹底してフラットな姿勢も大きい気がします。
    坂田くんはたぶん三谷くんに「心細いから一緒に来て」と言われて内心「そんな大げさなことじゃなかろうに」と思いながらついて来ただけですね。

  • 小葉さま

    こんにちは。

    「うまくいけば感謝される。でも、一歩まちがえたら傷つける。あるいはこっちが傷つけられる。それが怖くて無関係を決めこめば、ちいさな罪悪感がずっとこびりつく。そういう選択をとっさに迫られるのが、すごく嫌だ」

    坂田くんも、こんなもやもやを抱えているのですね。ちょっと意外で、ちょっと嬉しい気もしました。

    なんとなく、坂田くんは、透明で頑丈な扉のない壁を自分の周りに張り巡らせ、他人や自分のいろんな感情から遮蔽されてる感じがしていました。

    自分も傷つかず、他人とは透明な壁越しでしか接しないような。壁越しのコミュニケーションは、生身をぶつけ合うコミュニケーションより、どこか遠くて、どこか他人ごとのようで。もどかしさのあまり、こちらが強く出ようとしたら、こつん、と冷たい透明な壁に遮られて終わり、もう彼は向こうを向いている、みたいな。

    一年学年を遅らせたという経験も、透明な壁を作るきっかけになってるんじゃないかなあ、って気がしていました。一年遅れ、たった一年の遅れ、かもしれないけれど、自分の居場所だと信じていた世界から新たな世界に有無を言わさず放り込まれた経験は、自分の存在を揺るがせるほど大きなものだと思います。

    「なのに、どうしてだろう、まるで冬の川にはだしで入っていくように、こころが静かにかじかんでいく」

    坂田くんの生身の声ですね。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    坂田くんのことを深く汲みとっていただけてとても嬉しいです。
    おっしゃる通り透明な壁を築くような子ですが、強化ガラスではなくけっこう脆くて粗い膜なので、わりといろんなものが侵入したりにじみ出たりしてしまいます。

    モヤモヤはむしろ多く抱えがちです。ただ「とりあえず棚上げにしておく」スキルも高いので、あまり深刻に悩みすぎないのかもしれません。
    人見知りで他人との距離感に敏感な部分はありますが、本来はよく笑う人懐こい子なのかなと思います。ちなみに真の人見知りは中林くんです。

    ここでお返事することでもないのですが、剣道は非常に汗をかくため、男性は衛生面や快適さから下着をつけない場合が多いです。女性は身体構造が違いますので着用する場合がほとんどですが、なかにはつけない方もいらっしゃるようです。パンツはくはかない問題は武道のなかでも剣道特有かもしれませんね。

  • セリナさんと実枝さんの会話に泣けました。いい友達やなぁ……心の底から繋がってる感じ。
    食べることは生きること。実枝さん、みんなが元気になるようなお料理を作られるのでしょうね。夢に向かって、頑張ってほしいです。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    街中でおよそ住む世界が違いそうな地味な子と派手な子の組み合わせを見かけると「その友情プライスレス」と勝手に胸を熱くしてしまいます。

    育った環境や価値観が違っても、不思議と続いていくご縁はあるもの。実枝姉ちゃんとセリナさんもなんだかんだ良い友達のまま歳を重ねて、いつか温泉旅行にでも行って豪遊してほしいです。

  • 小葉さま

    こんにちは。

    頑張って井原グループに収まっているるみこちゃんが、教室でもくもくとオーボエを練習する別の面を持っているように、「ハキハキ明るく、リーダーシップがあって、「自分」を持ってる井原」もまた、ひそやかな別の面を持っているのだろうな、と思ったのでした。そして、もしかすると、彼女もその面をグループの仲間には見せられないのかもしれない、とも。

    見せたくない、はいいと思うのです、でも、見せられないのは、辛いですね。

    いろんな面を持っているものどうしがグループになったはずなのに、しだいにそのグループになじむような面しか認められないような雰囲気になってしまうのは、なぜなんでしょうね。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    女の子のグループ事情はなんとも複雑で、本人たちすらコントロールしきれないものがあるように思います。気が合いそうだからおなじグループになったはずで、お互いにひどく嫌いあっているわけでもないのに、ちょっとした空気の変化でうまくいかなくなってしまうような。

    井原さんには井原さんの言い分や視点があるわけですから、るみこちゃんとも腹を割って話せたらいいんですが……。

  • 小葉さま

    こんにちは。

    「目に見えない何かを、ばあちゃんは見えないまま受け入れていた」

    畏怖し続けるには、名づけちゃだめだ、ことばにしてはだめだ、って思います。具象化すれば、恐れる気持ちも敬う気持ちも薄れてしまうんですよね。

    今回も話の抑えどころは坂田くんですね。坂田くん、夏の思い出話でも、井戸水で冷やされたスイカみたいな雰囲気です。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    「よく分からないけどそういうもの」として受け止められているものってけっこうありますよね。とくに田舎には多いと思います。

    坂田くんは清涼剤的な存在ではありますね。霊感ゼロどころかマイナスな人なので、逆に何にも引っぱられずにあっさり三谷くんを引き戻せたのかもしれません。

  • 小葉さま

    こんにちは。

    「だけど、それは三年という期限つきだ。僕たちはこの学校に守られている。いまは温室のなかで知恵と高い志を詰めこまれている最中。そうしていざ外の世界に放りだされたら、僕たちは急に女であれと言われる、らしい。どうもそうらしい」

    このギャップを考えると、自由に自分らしく三年間過ごせることが素敵なことなのかどうか、考えさせられます。三年経過すると、有無を言わさず、ぽん、と投げ出されちゃんうですよね。

    「いまですら、僕たちは外の連中から鳥かごでさえずる小鳥のように愛でられているんだ」

    中学生、高校生のころ、はやく「おばちゃん」になりたいと思っていました。へんてつない、誰にも目を向けられることもない「おばちゃん」になりたい、そのことを思い出しました。

    小葉さまの作品を読んでいると、見えないようにぎゅうっと圧縮していた鬱屈したものが、ふやふやとあふれ出してくるのを感じます。乾燥ワカメを水で戻しているみたい。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    新山さんの女子高は私の母校をモデルにしているのですが、おっしゃるとおり私自身が卒業後にかなり世間とのギャップを感じました。
    それでも、自分らしく過ごせた三年間があるとないとではだいぶ違ったと思うので、今でも母校で学べたことに感謝しています。

    乾燥ワカメは初めて言われました!笑
    味噌汁みたいに沁みる物語を書きたいものです。

  • 小葉さま

    こんにちは。

    坂田くんのモノローグは優しくて、哀しくて、できかけたかさぶたを無理にはがそうとするあの気持ちとちょっと似ています。今日も動揺させられっぱなしです。

    「夏っていうのは、どうしてこんなに寂しいんだろう。日差しも、雲も、緑も、なにもかも生命力にあふれていて、かえって世界が遠くへ離れてしまう」

    夏の空って、直視できないんですよね、日差しがまぶしすぎて、雲も空も。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    「できかけたかさぶたを無理に剥がそうとする気持ち」と表現していただけたこと、嬉しく思います。

    坂田くんの独白は、私も「なんだって君はそんなに切ないんだね?」といつも首をひねりながら書いています。繊細なわりにトコトコ進んでしっかり怪我をして、それでもまたトコトコ進んでいくので、ある意味強い子なのかもしれません。

  • 小葉さま

    こんにちは。

    昨日この11話を読んで衝撃を受け、一日たってもなぜこんなに衝撃を感じたのわからず、どうとらえたらよいのかと、奇妙な焦燥感がずっと続いています。

    もやもや……

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    「盛り込みすぎたか?」と最後まで不安を拭えないまま掲載した覚えがあります。
    とはいえ、現実では目を覆いたくなるようなことも、意図せず傷つけあうこともあるので、全く外れているわけではないかな、と。
    ただイルカに関してはちょっと私も「こいつはなんなん……」と思ってますけど笑

  • 小葉さま

    こんにちは。

    何度か繰り返される、「ことばが落下する」と表現なさる感性に引き付けられます。

    それ以上に、きゅうちゃんが好きです! なんでやろう? ようわからんけど、きゅうちゃんいいです。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    きゅうちゃんが好きと言っていただけて本当に嬉しいです!
    きゅうちゃん自身が語るお話もあるので、ぜひ読んでいただけたらと思います。

    また、拙作に心のこもったレビューを書いてくださり、ありがとうございます。
    中学生の、あのなんだかよく分からない一瞬のきらめきを追いかけつづけているので、それが少しでも伝わっていれば幸いです。

  • 小葉さま

    こんにちは。

    るみこちゃんの事件、たぶん、本人以外のほとんどの子にとっては「事件」ではなく、すぐに忘れてしまうような日常の一幕なのでしょうが、舞子ちゃんにとっては、胸に突き刺さるような出来事として残ったのですね。るみこちゃんの気持ち、そのときの自分の行為により気づかされた自分という人間のみにくさ。

    もやもやとする舞子ちゃんを坂田くんが柔らかに受け止めてくれたのにほっとしました。

    年を取り、ぎらぎらした出来事をたくさん経験してくると、このような一見何気なく見える出来事に対する感受性が低下しますね。本当は指先に刺さった細いとげみたいに、いつまでも抜けず、化膿して指の切断に至る可能性だってあるのに。

    蛇足ですが、きゅうちゃんの言葉、懐かしくてほっこりとします。やっぱり愛媛やと言葉似とるなあ。いいなあ。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    中学生くらいまでは、クラス内の交友関係は絶対的なものだったような気がします。関係性は本人たちさえ制御しきれない微妙な空気感で変化していき、大人であればどんぶり勘定で対処できることも敏感に感じとって持て余してしまう。

    きゅうちゃんは「一度だけ旅行して愛媛いいとこだなと思ったから」という安易な思いつきで愛媛出身にしてしまったので、方言が正しいかどうか毎度ドキドキしながら書いてます。

  • 小葉さま

    こんにちは。

    坂田くんのふわりとした雰囲気が、いま、未来を夢見ながらおずおずと人生の舞台に足を踏み出したところという無垢な感じがして、せつなくなります。

    このまま、ふわりとした心で生きていてもらいたいけれど、いつの日か変わらざるを得なくなる、年を取った私はそれを知っているから。

    私にもそんなころがあったのかしら? とちょっと振り返ってしまいました。

    急いで読むのがもったいないので、ゆっくりじっくり拝読させていただきます。

    さて、コメント欄に書くべきではないのでしょうが、ここしかないので、下記の蛇足をお許しください。

    拙作お読みくださり、ありがとうございます。「似たような空気」とおっしゃっていただき恐縮です。私の小説は小葉さまのようにしっとりとした表現ができておらず、まだ粗いです。

    ただ、今回の坂田くんのお話を読み、うちの「川野」「川野の父ちゃん」それに「﨑里ちゃん」の抱える悩みと類似の問題を抱えていそうに思え、親近感を覚えました。

    同性愛、異性愛、無性愛、それに恋愛における肉体と精神の相互作用、そのあたりについて「わからない」ことだらけで、情報をあつめつつ把握しようとしているのですが、難しいですね。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    坂田くんはなぜか一番自然体で書きやすい子なのですが、一方で「この子はいつもどこか切ないなぁ」と感じていました。佐藤さまの感想で、その理由の一端に触れたような気がします。

    私は風景描写を大切に書きたいと思っているのですが、佐藤さまの『イソヒヨドリの町で』の風景描写にはとても惹かれました。
    特に夏の九州の「滴るように鮮やかな木々の緑」という表現に「あ~!緑が滴るかぁ!なるほどねぇ~!」と何度もうなずいてしまいました。
    実は私も祖母の家が九州なので、方言も雰囲気も懐かしく感じながら拝読しています。

    書くのも読むのも遅くて申し訳ないのですが、こちらこそ佐藤さまの作品をゆっくり味わいながら読ませていただきます。

  • 小葉さま

    こんにちは。

    テンプレート化されてしまった性同一性障害の概念に自分を当てはめられず、自分が何ものなのかに悩む陽子。

    ほとんど同じだけど同一ではない、ごくまれに感じるちょっとした違和感、そういうものがきちんと拾い上げられて鮮やかに描き出されていて、ため息が出ます。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    香坂さんに限らずですが、網の目に引っかからずこぼれ落ちた感情を「なかったことにしなくていいんだよ」と掬い上げる気持ちで書いています。
    とはいえ、読み手にどう伝わっているかは自分では把握できないので、このような感想をいただけるのはとても勇気づけられます。

  • 小葉さま

    こんにちは。

    坂田くんの剣道、

    「打ったあとも崩れない構え、あめんぼが水面をすいすいっと滑るような足さばき。力はない、速さもない。なのに、ときどきハッとするほど鮮やかにくりだされる、夜空に音もなくひかった白い稲妻みたいな技の数々」

    がとても印象的でした。

    三谷くんの

    「俺は自分を乗せた舟のきしむ音を知らない。突きあげる黒い波を知らない。その怖さを、知りようのないことが怖い」

    のくだりも、奇をてらった単語を使わずとも、こんなに美しい表現ができるのだと、はっとさせられました。

    美しいものがたりですね。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    こんなに丁寧な感想をいただけてとても嬉しいです。
    佐藤さまの『イソヒヨドリの町で』を偶然目にし、勝手ながら私の書くものと空気が似ているなと親近感を抱き、少しずつ拝読しております。
    拙作も遅筆ですが気長におつきあいいただけたら幸いです。

  • 〉飛べなくていい。

    ……痺れます。沁みます。やっぱり、私は坂田君が大好きです!!(´;ω;`)
    遂に三年生が部活引退。坂田君たちはこの先、どんな選択をするのかしら。続きをお待ちしてます✨

    作者からの返信

    ありがとうございます〜!
    坂田くんは自分も身に覚えのあることならわりとしっかりアドバイスできる子のようです。三谷くんは普段あんまり迷わないのにたまに変なところで二の足を踏んじゃいますね。
    残り約半年となった彼らの中学生活ですが、まだまだ濃密に続きそうです!

  • 壮絶な人生ですね……。
    ルカさんはどんな思いで占いを続けているのでしょう。人の運勢が見えるって、人の運命を握ってしまうことでもあるのでしょうか。那智さんが現れたのも、どうなるのかしら……。
    これは、続きが気になります💦

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。
    イルカの視える力は三谷くんの霊感と同じくらい微弱なものですが、そのあたりも今後掘り下げていけたらと思います。
    那智さんとどう絡むのかも丁寧に書いていきたいですね。意外と仲良くなれそうな気もするんですが笑

  • 叶わない夢のひとつひとつを、夜空に帰す……。切ないようで、勇気づけられるような言葉ですね。
    将来について考えた時の寄る辺なさを思い出して、しみじみしました。迷いながら、諦めながら。それでも辿り着いた所に、自分らしさが光っているような気がします。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます!
    このお話を書くにあたり、中学時代の文集を読み返していました。やっぱり中学生って大人が思う以上に色々考えてるなぁ、と作者にとっても改めて姿勢を正してもらったお話でした。

  • 9.避雷針(坂田直也)への応援コメント

    ことばにしたくてもできないし、ことばにした途端に消えてしまう……。
    ことばにできない気持ちが切なくて、沁みます。
    稲妻の描写、印象的ですね。同じ場所にいたとしても、それぞれに見るものも感じることも違う。それでも……。

    やっぱり私は坂田くんが好きです。この物語、紙でも読みたいです!!

    作者からの返信

    ありがとうございます。
    坂田くんはことばを大事にしすぎるあまり、自分のことばを信用できないのかもしれません。
    稲妻のシーンも坂田くんらしい心の揺れ方かなと思っています。流れ星なんかもそうですが、一緒にいるのに感動を共有できなかったとき、なんだか自分だけ取り残されたような心細さを覚える気がします。

    紙でも読みたいと言っていただき、本当に嬉しいです! いつかは本にしたいなと夢見ているので、実現できるよう今後もコツコツ更新していきます。

  • 8.渡りの風(三木頼子)への応援コメント

    自分が育児休業から復帰した頃のことを思い出しながら読んでいました。仕方ない、の繰り返し。身に覚えがあります。
    みんな、自分が「これだ!」と思う道を突き進めたらいいなと思います。結婚とか独身とか、正しいとか普通とか関係なくて、一度きりの人生なんだからさ! 
    ゆっこ先生の剣道する姿、見てみたいです。カッコいいんでしょうね(〃∇〃)

    作者からの返信

    読んでいただきありがとうございます。
    女性の生き方は多様化していますが、そのどれをとっても悩みのない道なんてないだろう、と周囲を見ていて感じます。
    剣道部に更なる追い風を吹かせたゆっこ先生。学生時代はおそらく巷で名を馳せたツワモノ剣士だったのではないかと。

  • 7.太陽(中林豊)への応援コメント

    泣きました……。
    私の知人にも、医者の一族で有名大学に行って、その後ひきこもってしまった、という人がいました。独特の世界なんだろうなと感じます。
    医者じゃなくても、リョウくんや多恵子おばさんみたいに踏みにじられていく人は、たくさんいるのでしょうね……。
    そんな世界で、本当に自分を気にかけてくれる人がいることは、それだけで救いのように思います。何を言っても、それをどう受け止めるかはその人次第。でも、リョウ君が想いを受け取めてくれることを願います。

    作者からの返信

    感想ありがとうございます。
    医者の家系は本当に独特だと思います。世間とのイメージの乖離もあり、なかなか闇が深いかと。
    リョウくんが太陽の下を歩ける日は来るのか。中林くんと一緒に見守っていきたいところです。

  • 坂田くん……(´;ω;`)
    彼の涙に誘われてしまいました。今回も、胸に沁みるお話でした。ありがとうございます。

    作者からの返信

    読んでいただきありがとうございます。
    うまくまとまらずとっ散らかってしまいましたが、ずっと頭の中にあったふたりのエピソードを形に起こせてよかったです。

  • キョンちゃんの言葉に、泣きたくなりました……。
    本当は、どこまでだって行ける。本当に、そうです。

    アロマンティック・アセクシュアル。初めて知りました。うまく言えませんが、LGBT、と一括りにして分かったような気になってはいけないなと自分を振り返って思いました。そういうこともある、と知ることで広がる世界があるし、名付けることで狭めて縛りつけてもいけない。
    キョンちゃんの結婚についての話、胸が痛くなりました。キョンちゃん達みたいな絆もあるんだよって知ったことで、なぁくんが安心できたらいいですね。

    作者からの返信

    読んでいただきありがとうございます。
    キョンちゃんは私にとって思い入れのある人物なのですが、今回のお話はなかなか苦戦しました。
    LGBTという用語によってセクシュアルマイノリティの存在は少しずつ社会に認知されてきたものの、まだまだ表面的にしかスポットが当たっていない印象です。
    キョンちゃんとの出会いが、今後那智さんや坂田くんに良い影響を与えていってくれたら……と作者としても祈っています。

  • 自主企画参加ありがとうございます。
    坂田くんが純粋であったかい子で可愛くて好きです。
    いじめの描写がとても生々しく、ちょっと心が疼きました。私もよく人間関係の描写が生々しいと言われるのですが、それ以上だなぁと。
    同性愛だけではなく、トランスジェンダーやそれ以外のセクシュアルマイノリティ(恐らく坂田くんはアセクシャル?)の描き方もリアルだと思います。

    作者からの返信

    企画参加させていただきました。LGBT関連の企画自体が少ないので、このような企画を開いてくださったことに感謝しています。

    セクシュアルマイノリティの抱える苦悩は、同性愛やトランスジェンダーの原色のように色濃い苦悩だけではない、と日々感じています。
    「自分でも自分のセクシュアリティが分からない」「自分を表す言葉にまだ出会えない」「タブー視される段階にもないほど世間に認知されていない」等のぼんやりとした状態もまた、霧の中を歩むような孤独があると。
    LGBTQ+のうち、何かと「その他大勢」で括られがちなQ+にももっとスポットライトが当たればよいなと思っています。

    坂田くんを好きと言っていただけて嬉しいです。彼のセクシュアリティが何なのかは、本人がまだ模索中なので、変な話ですが作者の私にもまだ分かりません笑 このさきも見守りながら、たとえ分からないままでも、ただ幸せのある方向へ進んでいってほしいです。

  • 姉ちゃんの生き様が、沁みました(T_T) よぅ実家に帰ってきてくれた、と思います。家族は大変でしょうけど、こんな時こそハリボテではない家族の力が引き出されてほしいです……新しい命を中心にして。
    「赤ちゃん楽しみ」って思えるきゅうちゃん、素敵です。いい叔父さんになるでしょうね。

    作者からの返信

    さっそく読んでいただきとても嬉しいです。
    きょうだい格差はそう珍しくないと思いますが、可愛がられて育った側がこの格差に気づいてしまったときどんな気持ちになるんだろうと思いながら書きました。戦う必要がまるでなかったきゅうちゃんにも、これからはその立場だからこその戦いが待っているんだろうなと思います。

  • >どこまでも一緒に行こう。

    「銀河鉄道の夜」、いいですよねぇ……。二重星のエピソードも、沁みました。

    想いはなかなか言葉になりませんけれども、更新に気付いてすごく嬉しかったです。次の物語も、お待ちしています。

    作者からの返信

    お待たせしました~。読んでくださってありがとうございます。
    いつもは中学生のお話ですが、今回は高校生視点のお話が書けて楽しかったです。次はだれに語ってもらおうかなぁ。

  • 正しいかどうかなんて分からなくて、ただそうせずにはいられなかった。
    分かるような気がします……。
    ひりひりと痛くて、沁みわたるようで……。登場人物は皆さん素敵なのですが、私はやはり、坂田くんが一番好きです。

    作者からの返信

    坂田くんに1票入れていただきありがとうございます。
    作者的にははぜか一番自然体で書きやすい子です。今後もケロッとした顔でがんがん壁にぶち当たっていくのでどうぞ見守ってあげてください。

  • 更新ありがとうございます!お待ちしてました。

    白道着もオーボエも、かっけぇです。
    大切な恋ですね……。主人公の独白に、しみじみと。
    ラストの一文が沁みました。

    作者からの返信

    待っていてくださっていたとは本当に嬉しいです!
    もうひとつの作品と交互に書いてるんですが、まえの話を書いたのが6月で「そんなに経ってた?!」と自分でも驚きました。

    かっけぇは三谷の最高の誉め言葉です笑 志田さんは普段あまり書かないタイプの子だったので、とがってみたり恋焦がれたりと振れ幅が大きくてついていくのが大変でした。

  • 境目。確かに……。
    目に見えるものだけじゃなくて、目に見えないものも含めて、みんなで生きているのかなぁと。

    作者からの返信

    適度な距離感というものは、 生きている者同士でもなかなか難しいですが、それを生きていない者、神や霊のような目に見えない概念的なものにまで適用する姿勢は、考えてみるとけっこう不思議なものだな、と三谷くんを通して改めて思ったのでした。

  • 人間やめたくなります……
    あぁでも、これも人間なんですよね……。
    イルカにはなれないし。

    作者からの返信

    まあ、人間以外の動物の世界でも、イルカを含め、ふつうにいじめはありますけどね笑 むしろ彼らの世界の方がより露骨で残酷なときもありますし。
    人間は、動物のなかで唯一、言語というツールで他者との関係性を円滑にしようと試みる生き物ですが、それがかえってコミュニケーションをややこしくさせてしまうこともしばしばあるんですよね。

  • なんにもしない、がしたい。
    名言ですね。ほんとに。

    作者からの返信

    ありがとうございます。
    自分でもちょっと気に入っていたセリフなので、そう言っていただけて嬉しいです。
    一緒にいるのに特になにもせずだらだらしてた時間って、なぜかかえって記憶に残るような気がします。贅沢な時間の過ごし方ですね。

  • 4.さなぎ (三木頼子)への応援コメント

    中学生はさなぎ。
    確かに。
    生理のエピソード、沁みました。
    昔はもっと、生活に根付いて継承されてたんだろうなぁと思う。今は、隔離されて、なんだか罪悪感があったなぁって。

    作者からの返信

    受け入れていただけてよかったです。いつも書くときは強く主張しないよう心がけてるんですが、このお話はけっこう強めになってしまったので。
    結局は教育というか、大人が思っているより子供たちは理解力があるはずだから、もう少し信じてあげてもいい気がします。

  • 二人きりの宇宙船。
    好き、なのにね……。切ないです。

    作者からの返信

    読んでくださってありがとうございます。
    ふたりでならどこまでも行けるけれど、どこまで行ってもふたりぼっちなんだろうな、と思いながら書いていました。
    よかったら今後も彼らを見守ってあげてください。

  • ここまで読み終わりました。
    面白いです!
    感情の揺らぎがキラキラと儚くて、切ないような、苦しいような、それでいて羨ましいような、不思議な感覚になりました。

    キャラクタの書き分けもお見事でした。一人一人がとてもリアルに感じられます。
    続きのお話もお待ちしてますね。

    作者からの返信

    うわ~、ありがとうございます。
    自分ではよく分からないので、感想をいただけてとても嬉しいです。
    気長におつきあいいただけたら幸いです。