応援コメント

13.楽園で会いましょう(香坂陽子)」への応援コメント

  • 小葉さま

    こんにちは。

    「だけど、それは三年という期限つきだ。僕たちはこの学校に守られている。いまは温室のなかで知恵と高い志を詰めこまれている最中。そうしていざ外の世界に放りだされたら、僕たちは急に女であれと言われる、らしい。どうもそうらしい」

    このギャップを考えると、自由に自分らしく三年間過ごせることが素敵なことなのかどうか、考えさせられます。三年経過すると、有無を言わさず、ぽん、と投げ出されちゃんうですよね。

    「いまですら、僕たちは外の連中から鳥かごでさえずる小鳥のように愛でられているんだ」

    中学生、高校生のころ、はやく「おばちゃん」になりたいと思っていました。へんてつない、誰にも目を向けられることもない「おばちゃん」になりたい、そのことを思い出しました。

    小葉さまの作品を読んでいると、見えないようにぎゅうっと圧縮していた鬱屈したものが、ふやふやとあふれ出してくるのを感じます。乾燥ワカメを水で戻しているみたい。

    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    新山さんの女子高は私の母校をモデルにしているのですが、おっしゃるとおり私自身が卒業後にかなり世間とのギャップを感じました。
    それでも、自分らしく過ごせた三年間があるとないとではだいぶ違ったと思うので、今でも母校で学べたことに感謝しています。

    乾燥ワカメは初めて言われました!笑
    味噌汁みたいに沁みる物語を書きたいものです。