ことばにしたくてもできないし、ことばにした途端に消えてしまう……。
ことばにできない気持ちが切なくて、沁みます。
稲妻の描写、印象的ですね。同じ場所にいたとしても、それぞれに見るものも感じることも違う。それでも……。
やっぱり私は坂田くんが好きです。この物語、紙でも読みたいです!!
作者からの返信
ありがとうございます。
坂田くんはことばを大事にしすぎるあまり、自分のことばを信用できないのかもしれません。
稲妻のシーンも坂田くんらしい心の揺れ方かなと思っています。流れ星なんかもそうですが、一緒にいるのに感動を共有できなかったとき、なんだか自分だけ取り残されたような心細さを覚える気がします。
紙でも読みたいと言っていただき、本当に嬉しいです! いつかは本にしたいなと夢見ているので、実現できるよう今後もコツコツ更新していきます。
小葉さま
こんにちは。
坂田くん回のそわそわ感は今回も健在でした。
「毎日をもっとちゃんと噛みしめなくちゃいけないのに、ふわふわしたまま時間が過ぎていく」
坂田くん、周囲の世界から半歩ほど引いて物事を俯瞰している感じがします。完全に傍観者になっているわけではないけれど、没頭できず、どこかに自分たちを眺めている自分がいるような。
「なんですけど、僕、こんなときにほんとどうしようもねぇなって思うんですけど……ノーパンなんですよ」
ここも、ある意味、常に客観的な自分がいるからこそ感じてしまった恥じらいでもある気がしました。一学年だぶったことやいじめで学校に行けなくなったことは、これまで絶対だと思っていた世界や価値観が簡単に揺らぐことを痛感させられる経験だったと思います。その経験あっての「ふわふわ」なんでしょうかね?
周囲をねじ伏せるような存在感で空を切り裂く稲妻と「ふわふわしている」坂田くんの対比が印象的でした。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
坂田くんはわりといつも冷静な子ですね。俯瞰できるのが彼の長所で、それが三谷くんに一目置かれる理由のひとつです。
他の子が毎日をちゃんと噛みしめてるかというとそういうわけではなくて、むしろ坂田くんの方が過去の経験からその時間のありがたみを他の子より分かっているので、「もっと噛みしめたいのに」というもどかしさが生まれるんだと思います。
表面的にはふわふわして見えますが、実際はけっこう地に足がついている子なんじゃないかなと。
ずり落ちるジャージにノーパンは誰でも焦ると思いますよ。寝起きに宅配便来た時くらいの焦りです。